6月25日、浦和競馬場で行われた交流G1・さきたま杯（ダ1400m）は、川須栄彦騎乗の1番人気、シャマルが鮮やかな逃げ切りを決めた。大雨による不良馬場も味方に後続を5馬身差突き放す完勝だった。

さきたま杯、レース後ジョッキーコメント
1着　シャマル
川須栄彦騎手
「今日は個人的には絶対負けられない戦いだと思っていたので、僕もシャマルのことを信じてましたし、たくさんの支持をいただいてたのも感じていたので、1着でゴール板を駆け抜けた瞬間は本当に最高でした。もうこのような馬場だったので、時計もすごい早い決着が続いてましたし、2番枠という枠だったので、ほんとにそこだけには注意していたんですけど、いいスタートを切ってくれて、最初のコーナーまでに主張することができたので良かったと思います。行き切った後も結構なペースではいたんですけど、もう行き切ってからはとにかくシャマルと息を合わせることだけに集中して、スパートのタイミングを伺っていました。（ゴールの瞬間は）後続馬の脚音も聞こえなかったですし、ゴールの瞬間は感情が爆発しました。ほんとに毎回一生懸命走ってくれますし、どういう条件の中でも彼はいつもベストを尽くして走ってくれるところが1番の強さと言いますか、魅力だと思います。本当に素晴らしい走りでした。春の大目標であったかしわ記念、さきたま杯と大きいレースを連勝してくれて、ダート界の主役の1頭だと思っています。今日は応援していただいた皆様ほんとにありがとうございました。皆様の応援のおかげで今日は勝つことができました。今後も頑張ってくれると思いますので、応援のほどよろしくお願いします」

松下武士調教師
「（このレース）4回目の挑戦ですごく嬉しいです。前走の良い状態をキープ出来ていました。馬場が悪くなるのは良いかなと思っていました。（スタートから）行き切ってくれたのでそれが勝因かなと思います。本当に嬉しかったです。スタートが良いので良い位置で器用に競馬をしてくれますね。春はここまでと思っていたので一旦放牧出します。オーナーと相談して秋以降のレースに備えたいと思います。強いシャマルを見せることが出来て良かったです。応援ありがとうございました」

2着　ムエックス
張田昂騎手
「馬場を気にしていたけどよく頑張りました。ずっと状態は良く、具合が良いとこれぐらいはやれていいです。距離適性を再確認しました」

川田「無事が何よりでした」

3着　エンペラーワケア
川田将雅騎手
「この馬場ではこの馬の良さが出ません。無事が何よりでした」

4着　ティントレット
矢野貴之騎手
「ハナに行っても良かったかもですが、枠が枠だったので。３コーナーの手応えは悪くなかったし、リズムは取り戻してきた感じです」

5着　タガノビューティー
石橋脩騎手
「スタートから良い感じでした。内を回り上手に対応したし、力は出し切れました」

7着　チカッパ
武豊騎手
「状態は良さそうでしたが、終始外に張り気味で力んでいました。右回りの 1200mがベストですね」

11着コスタノヴァ Ｃ．ルメール騎手
「スタートが決まらず。小回りは合わないですね。」

　レース結果、詳細は下記のとおり。

　6月25日、浦和競馬場で行われた11R・さきたま杯（Jpn1・3歳上・ダ1400m）は、川須栄彦騎乗の1番人気、シャマル（牡7・栗東・松下武士）が快勝した。5馬身差の2着に7番人気のムエックス（牡7・船橋・張田京）、3着に3番人気のエンペラーワケア（牡5・栗東・杉山晴紀）が入った。勝ちタイムは1:23.2（不良）。

　2番人気でC.ルメール騎乗、コスタノヴァ（牡5・美浦・木村哲也）は、11着敗退。