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【ばんえい・カーネーションカップ】カフカが重賞初制覇…渡来「びっくりしました」

カーネーションカップ・カフカと渡来心路騎手 (C)ばんえい十勝

 5月17日、帯広競馬場で行われた11R・カーネーションカップ(BG3・3歳上・牝・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の3番人気、カフカ(牝4・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着に2番人気のダイヤカツヒメ(牝6・ばんえい・久田守)、3着にニシキマリン(牝6・ばんえい・中島敏博)が入った。勝ちタイムは1:43.3(馬場水分1.3%)。

 1番人気で今井千尋騎乗、サクラヒメ(牝7・ばんえい・今井茂雅)は、5着敗退。

 馬インフルエンザの影響により当初予定していた5月4日(日)から延期となった本レースは、雨の降りしきるなか馬場水分1.3%で行われた。道中は第一障害を勢いよく越えたダイヤカツヒメとニシキマリンが積極的に先行。それを追走するサクラヒメが加わり先頭集団を形成。後続も3頭を見る形で続くが、各馬、ばらけた展開で進行。第二障害下にはわずかにサクラヒメが先頭で到達。

 第二障害ではダイヤカツヒメ、ニシキマリン、サクラヒメの3頭がほぼ同時に仕掛けるが、途中で止まってしまい苦戦しながらも上がっていく。後続も徐々に登坂を開始するなか、ニシキマリンが先頭でクリア。ダイヤカツヒメは膝をつきながらも体勢を立て直し2番手で障害を越え、スーパーチヨコ、サクラヒメ、シンエイアロイと続く。

 先頭のニシキマリンが懸命に粘るなか、スーパーチヨコと障害6番手で越えたカフカがぐんぐんと差を詰めてくる。残り10mで脚が鈍ったニシキマリンをスーパーチヨコが一気にかわし先頭に躍り出るが、ゴールまで残りわずかというところで一杯になり座り込んでしまう。これに対して最後まで脚を伸ばしたカフカがかわし先頭でゴール。悲願の重賞初制覇を飾った。カフカを管理する金田勇調教師はカーネーションカップ初制覇。騎乗した渡来心路騎手はサクラヒメで制した昨年に続く2連覇となった。

1着 カフカ
渡来心路騎手
「勝ててビックリしましたが嬉しいです。過去この馬に騎乗したことが無く、騎乗することを2日前に知りました。騎乗に関しては普段騎乗している金田騎手に聞いて臨みました。騎乗してみて、凄く真面目な馬だと思いました。障害が上手と聞いていたのですが、本当にその通りでした。雨で馬場はだいぶ軽くなっていたのですが、春先だからか脚抜けがちょっと悪い感じがしました。第二障害もしっかり上がって、下りてから追うたびに延びてきて、もしかしたら勝てるかもしれないと思い、最後まで必死で追いました。勝ったかどうかわからなかったのですが、勝ったと知って嬉しかったです。これからも変わらず頑張って行きますので応援よろしくお願いします」

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金田師「驚いてます」

カーネーションカップ・カフカと渡来心路騎手 (C)ばんえい十勝

金田勇調教師
「正直勝てて驚いています。格上の馬たちとのレースでしたが、ハンデもあったので、そこまで苦戦はしないと思っていました。自分のレースをしてくれることで、今後の重賞出走への叩き台になってくれればと思っていました。今日勝てたのは、カフカが自身のレースをしっかり出来たのと、渡来騎手のファインプレーがあったからだと思います。馬インフルエンザでの健康面の影響がそこまでなく、軽めに調教してきたのも良かったのだと思います。道中はペースが速く付いていけないと思ったのですが、良い位置でレース出来たのが良かったです。これからのレースに期待が持てる走りをしてくれました。今後も益々頑張っているところをお見せできればと思います。今日から再開されたばんえい競馬、今後とも応援よろしくお願いいたします」

カフカ 44戦9勝
(牝4・ばんえい・金田勇)
父:インフィニティー
母:コハル
母父:ケンジュオー
馬主:高橋健二
生産者:加納詩織

【全着順】
1着 カフカ
2着 ダイヤカツヒメ
3着 ニシキマリン
4着 シンエイアロイ
5着 サクラヒメ
6着 スーパークイーン
7着 スマイルカナ
競走中止 スーパーチヨコ
競走除外 スーパードリーム

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