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【オークスレース回顧】ソウルスターリングが桜の雪辱、樫の女王に!藤澤和師の重賞100勝に花を添えた

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2017/5/24 11:37

【フランケルの娘・ソウルスターリングが桜の雪辱、樫の女王に!藤澤和師の重賞100勝に花を添えた】

桜花賞では単勝1.4倍という圧倒的支持を受けたソウルスターリングだったが、重めの馬場が響いたのか伸びあぐねて3着と初黒星。しかし、オークスでは内伸び顕著な高速の良馬場を2番枠から好発して終始番手に付けるロスのない展開から、ラストを34.1でまとめる完勝劇。前半がスローにも関わらずオークス史上2位という好タイムで、この日の馬場では後ろからの馬たちには厳しい競馬となった。

レースは、3番人気の14番リスグラシューがスタートでやや後手を踏む中、3番フローレスマジックがダッシュ良くハナへ。その内に2番ソウルスターリングがスッと付ける。

隊列が決まってからはゆったりとした流れ。フローレスマジックのペースを内でじっと我慢するソウルスターリング、その少し後ろの内に1番モズカッチャンと外に13番レーヌミノル。出負けしたリスグラシューが中団に構え、さらにその後ろに16番アドマイヤミヤビ。さらに7番ディアドラなどが続いた。1000m通過は61秒7。

3コーナーに入り、ソウルスターリングがじわじわと前に並びかけ、リスグラシューは馬群の中、アドマイヤミヤビが馬群の一番外を回って最後の直線へ。

坂の登りでソウルスターリングが馬場の真ん中に進路を取り、逃げるフローレスマジックをあっさり捕らえたところに、内からモズカッチャンが強襲。さらにディアドラや外のアドマイヤミヤビが脚を伸ばし、リスグラシューもスパート。しかし、狭いところで他馬に接触し挟まれる痛恨の展開でブレーキがかかってしまう。桜花賞馬レーヌミノルは外を回すも全く伸びず。

残り200mを切ったところで何回も手前を変えていたソウルスターリングに、内からモズカッチャンがいい脚で並びかけたところで、ムチに応えたソウルスターリングの末脚が一気に爆発。あっという間に突き放し、最後は1馬身3/4差をつけてゴール。見事、桜花賞の雪辱を果たし、3歳牝馬の頂点に立った。2着モズカッチャン、さらに2馬身1/2差の3着にアドマイヤミヤビ。4着ディアドラ、5着リスグラシュー。差し追込には厳しいレースとなった。桜花賞馬レーヌミノルは13着。

勝ちタイムは2分24秒1(良)、オークス史上2位の好タイム。勝ち馬の上がり3ハロンは34秒1。ソウルスターリングは、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズに続くG1 2勝目。父は世界が注目する無敗馬フランケル、母は世界的な名牝スタセリタという超良血馬。なお、管理する藤澤和雄調教師は史上2人目のJRA重賞100勝を達成した。

また、内枠有利なトラックバイアスを最大限に生かして軽快に先行し、最後の直線では競らずに少し離して仕掛けたルメール騎手の好騎乗も光った。2週連続府中で魅せたルメール騎手には、ダービーでの3週連続勝利にも期待がかかる。

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