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【NARグランプリ2024】ダート三冠の今後は!?NAR相川理事がサプライズ登壇ファンの疑問に回答

地方競馬

2025/2/3 22:02

JDC・フォーエバーヤングと坂井瑠星騎手 (C)Hiroki Homma

 2月3日、都内ホテルでNARグランプリ2024表彰式典が開催され、昨年新設されたダート三冠競走についてのトークセッションが行われた。ジャパンダートクラシックの後、競馬ファンから寄せられたダート三冠への疑問について議論が進む中で、ステージ上から地方競馬全国協会・企画担当役員の相川理事へ直接意見を求める声が上がった。

 すると、会場にいた相川理事が急遽ステージへ。企画担当役員としてダート競走改革を推進する相川理事は、三冠競走の今後について率直に語ることとなった。特に多かった疑問は、「なぜ三冠すべてが大井競馬場で行われるのか」、「そのうちの2つは同じ距離なのは何故なのか?」という2点。

【動画】ジャパンダートクラシックを勝ったフォーエバーヤング

「しっかりと発展させていかなければならない」

地方競馬全国協会・企画担当理事の相川理事 (C)Hiroki Homma

 この質問に対し、相川理事は「正解は一つではなく、いくつかの正解がある中で何を優先したかということなのですが、三冠競走は非常に責任のあるレース。ただ創設するだけではなく、しっかりと発展させて行かなければならない。南関東の三冠は競走の歴史、賞金額、フェアなコース形態など様々な面で優れたところがありました。将来性、信頼性を重視しました」などと説明した。

 また、距離設定についても「東京ダービーとジャパンダートクラシックが同じ距離ということですが、この間には4ヶ月という期間があります。サラブレッドが充実、成長する3歳の夏にあたりますし、春に海外遠征した馬などが、国内に戻って秋に備えます。新たな対戦相手も加わって再度真価を問うのがジャパンダートクラシックの意義だと思います」と説明。続けて「相応しい距離を考えた時にはダートの主要距離2000mが適正であろうとなりました」と話した。

 このトークセッションにゲストとして参加していた競馬評論家の古谷剛彦氏がこの意見に補足をし「クラシックは種牡馬選定の意味合いもある。日本であればダートは2000mが目指すべきレースの最長距離。種牡馬選定でも意義のある距離なので2000mで良いと思う」と私見を述べていた。

 3歳ダート三冠は、日本競馬における新しいダート競走体系の確立を目指し誕生したもの。世代の頂点を決するこのシリーズが、より魅力的なものとなるよう、今後もファンの声を反映しながら進化していくことが期待される。

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