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【ばんえい・ヒロインズカップ】サクラヒメが古馬牝馬重賞完全制覇…渡来「気持ちが強い馬」

ヒロインズカップ・サクラヒメと渡来心路騎手 (C)ばんえい十勝

 1月26日、帯広競馬場で行われた11R・ヒロインズカップ(BG1・4歳上・牝・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の1番人気、サクラヒメ(牝7・ばんえい・今井茂雅)が勝利した。2着に2番人気のスイ(牝6・ばんえい・服部義幸)、3着にニシキマリン(牝6・ばんえい・中島敏博)が入った。勝ちタイムは2:10.3(馬場水分2.6%)。

 6歳から8歳の牝馬10頭で争われたレース。第一障害を最初に越えたのはニシキマリン。下りた勢いで先頭に立つとゆったりと息を入れながらもペースを握る。これにサクラヒメ、ピュアリーナナセ、シンエイアロイが追走。先頭から最後方まで縦長の形で進行。

 中間点を過ぎたあたりでニシキマリンが抜け出すと、先頭で第二障害下に到達。第二障害下でもじっくりと息を入れ、全頭が揃う前に果敢に第二障害に挑戦し、すんなりと先頭でクリア。それを追う形で二番手に障害をクリアしたサクラヒメ。そこから一気に脚を伸ばすと勢いのまま先頭のニシキマリンをかわし、力強い脚でゴール。3度目の挑戦で悲願のヒロインズカップ初勝利をあげるとともに、昨年5月のカーネーションカップに続く重賞制覇で古馬牝馬重賞の完全制覇となった。サクラヒメを管理する今井茂雅調教師、騎乗した渡来心路騎手はともにヒロインズカップを初制覇となる。

1着 サクラヒメ
渡来心路騎手
「すごくホッとしています。天候のおかげで馬場が軽くなっていたので、サクラヒメにとっては良い馬場だと思いました。昨年、すごく悔しい思いをしたので、今年はどんなレースにしようかと昨年のレースを見返したりしながら考えていました。実際に今回の馬場は昨年よりも軽いこともあり、いつもであれば先行していきますが、今回はしっかり息を入れ、障害を越えてゴールまで馬のスタミナを保たせるということを考えていました。道中では周りの馬を気にしながらも、思ったより息を入れることが出来ました。第二障害では少し危ないところもありましたが、サクラヒメが頑張ってくれました。障害を下りる時にサクラヒメの勢いが良かったので今年は止まらないで行ける感じがあり、結果、最後まで止まることなく勝つことが出来ました。サクラヒメは昔から変わらず気持ちが強い馬です。これからも頑張ります。応援よろしくお願いします」

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今井師「天候も味方してくれた」

今井茂雅調教師
「いつもハンデに泣かされていましたが、勝てて良かったです。脚の調子が悪かったり、熱が出たりと大変でしたが、スタッフ皆の力でレースに出走させることができました。前日に雪が降ってくれたので、天候も味方してくれたのだと思います。他に出走していた馬も無事に走り切ってくれてよかったです。今後に関しましては、馬主と相談しながら決めていきたいと思います。たまたま今回は自分の馬が勝つことが出来ましたが、ばんえい競馬は皆が頑張っています。ファンの皆さんの応援でここまで来ることが出来たと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」

サクラヒメ 70戦33勝
(牝7・ばんえい・今井茂雅)
父:キタノイチオク
母:桜子
母父:ヤエノテンリュウ
馬主:城川悟子
生産者:野澤保子

【全着順】
1着 サクラヒメ
2着 スイ
3着 ニシキマリン
4着 アローリキヒメ
5着 ロングビユウテイ
6着 ダイヤカツヒメ
7着 ピュアリーナナセ
8着 スーパードリーム
9着 ホクセイサクランボ
10着 シンエイアロイ

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