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【ばんえい・クインカップ】鈴木恵介騎手・重賞通算100勝…ミュウで快勝

地方競馬 ばんえい十勝

2024/11/11 06:12

クインカップ・ミュウと鈴木恵介騎手 (C)ばんえい十勝

 11月10日、帯広競馬場で行われた11R・クインカップ(BG3・4歳牝・ダ直200m)は、鈴木恵介騎乗の2番人気、ミュウ(牝4・ばんえい・長部幸光)が勝利した。2着にゴールドクイーン(牝4・ばんえい・小林長吉)、3着に1番人気のスーパーチヨコ(牝4・ばんえい・長部幸光)が入った。勝ちタイムは1:54.5(馬場水分1.7%)。

 前日からゴール前の砂障害が撤去され、ロードヒーティングが稼働した状態の中、馬場水分1.7%で行われた本レース。道中は第一障害を軽快に越えたミュウが果敢に先行、後続も思い思いのペースで進むバラついた展開に。中間点を過ぎたあたりでアバシリモミジ、スーパーチヨコ、ゴールドクイーンらもペースを上げ、ミュウと4頭横一線で第二障害下に到達。一息入れ、そのまま4頭ほぼ同時に第二障害を駆け上がっていくが、この中からスーパーチヨコがわずかに先頭でクリア。ミュウ、ゴールドクイーンと続いた。

 必死にリードを守るスーパーチヨコだったが、残り30mを過ぎたあたりで脚色が鈍りはじめた。そこへ脚を伸ばしてきたのはミュウ。ぐいぐいと差を詰めるとあっという間にスーパーチヨコを交わし先頭に。最後まで力強い脚取りで歩ききり、初タイトルを手にした。

 懸命に追いすがるスーパーチヨコだったがゴール前で一杯になり、それをゴールドクイーンが交わして2着に。その後、立て直したスーパーチヨコが3着に入った。優勝したミュウ号はこれまで黒ユリ賞で3着、ばんえいオークスで4着と惜しいレースが続いていたが、見事雪辱を果たし4歳女王の座に輝いた。ミュウを管理する長部幸光調教師はクインカップを初制覇、騎乗した鈴木恵介騎手はミスタカシマで制した2019年以来5度目の勝利となった。また、この勝利で鈴木恵介騎手は重賞通算100勝を達成した。

1着 ミュウ
鈴木恵介騎手
「本当に勝てて嬉しいです。近走のレースを見て、良い内容のレースをしていたので、もしかしたらチャンスがあるかと思いながら騎乗しました。ゲートが開いてからのスタートダッシュが良く、道中の手ごたえもよかったです。第二障害の天板で、少し苦しいかなと思っていたのですが、うまく上がってくれて下りてからも最後まで頑張って歩いてくれました。本当に真面目で、まっすぐな良い馬だなと思います。重賞100勝目は本当に嬉しいですし、ファンの応援があったから出た記録だと思っています。これからも重賞がたくさんありますので、ファンの皆様応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

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長部「真面目な性格」

クインカップ 口取り (C)ばんえい十勝

長部幸光調教師
「久しぶりの重賞勝利なので嬉しかったです。この馬は普段、おとなしく正直で調教しやすい馬です。一見ここが良い、というところがないような感じがする馬なのですが、ゴール前になったら良い位置にいます。真面目な性格が活きているのだと思います。今日のレースは、ミュウもスーパーチヨコも両方頑張れという気持ちで見ていました。スーパーチヨコも状態は良かったですが、それ以上にミュウが引っ張っていく展開になったので、ついていくのが大変だったのだと思います。展開がミュウに向いたので勝つことが出来たのだと思います。今後も2頭とも大切にしていきたいと思います。これから寒くなってきますが、ばんえい競馬の応援よろしくお願いします」

ミュウ 66戦8勝
(牝4・ばんえい・長部幸光)
父:インフィニティー
母:ソーラクイン
母父:コマローレンス
馬主:齊藤晴司
生産者:斉藤晴司

【全着順】
1着 ミュウ
2着 ゴールドクイーン
3着 スーパーチヨコ
4着 タカラヴェルベーヌ
5着 アサツユ
6着 クリスタルハート
7着 クリスタルジェンヌ
8着 ココロホマレ
9着 マルホンキンカ
競走中止 アバシリモミジ

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