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【JBCスプリント】笹川「衰えは感じない」レース後ジョッキーコメント
11時間前
11月4日、佐賀競馬場で行われた交流G1・JBCスプリント(ダ1400m)は、タガノビューティーが接戦のゴール前を制して、嬉しい交流G1初制覇を飾った。2着は武豊騎乗チカッパ、3着には下原理騎乗アラジンバローズが入った。G1初騎乗となった古川奈穂のバスラットレオンは8着に敗れた。
JBCスプリント
1着 タガノビューティー
石橋脩騎手
「ちょっと僕が勝ちたい気持ちのあまり、ちょっと2着馬を少しこう押しちゃったので…綺麗な競馬ではなかったかもしれないですけど、とにかく勝ちたかったです。ほんとに嬉しいです。今日の行きっぷりはどうなのかなっていうところと、ただ思い切って乗ろうと思ってました。内行くなり外行くなりしても、手応えがあるならちょっと思い切って乗ろうと思ってました。すごい今日は前向きで、ずっと気持ち途切らさずに走ってくれたので、あとはもう凌いでくれと思ってました。(掲示板に8の数字と灯った時は)ほんとよかったです。もう全てもう感謝しかないです。何よりも今日も一生懸命走ってくれたタガノビューティーにありがとうと思ってます。(長いジョッキー生活の中でも忘れられない勝利になりそうでしょうか?)ちょっと言葉があんまり見つかんないんですけど、思い残すこともないようなぐらい嬉しいです。今日もたくさん佐賀競馬場に来ていただいてありがとうございます。こういう雰囲気を作っていただいて、こういう中で勝てて本当に良かったです。ありがとうございました」
西園正都調教師
「この馬もなかなかG1獲れなくて、かしわ記念も2着・2着と続いてきましたので、昨年のフェブラリーステークスもゴール前あと2歳年が若かったら突き抜けたのになと思って、すごく悔しい思いをしました。けれど粘り強く交流を回ってきて、本当にオーナーにも喜んでいただけまして、本当に良かったと思って、ゴール板過ぎたらちょっと涙が出てきました。嬉しくて7歳馬の頑張りに頭が下がる思いです。本当にこれも皆さまのおかげだと思いますので、ありがとうございました」
2着 チカッパ
武豊騎手
「雰囲気良かったです。状態もすごく良さそうでした。思い通りやりたいレースは出来ました。1200mよりキレは鈍るかなとは感じました。ベストは1200かなと、大きい競馬場の方がいいですね」
3着 アラジンバローズ
下原理騎手
「この馬は何回か乗っているんですけど、佐賀で一番脚を使うかなと思って、今日も思いました。長い距離で馬と喧嘩するより気持ち良くスムーズに運んであげたら、その上でまだ更に脚を使ってくれるので良い距離を選んでもらったと思っています。前回も南部杯で強い相手とやったんですけど、この馬が一番走る佐賀が合うかなと思って騎乗していたんですけど、乗る前は正直、地方最先着だったり、掲示板だったんですけど、目の前に2頭いたのでどんどん力を付けているんじゃないかと思います。年末もまだ兵庫でゴールドトロフィー出走する予定と聞いているんですけど、またもう一段と楽しみ持てそうです。長いときは馬と喧嘩するような折り合いのかきかたしていたんですけど、短い距離になってリラックスして走っている感じが受け取られます。グレードレース勝たせてもらって自分も良い経験させてもらって更に馬主さんだったり調教師さん、スタッフの皆さん、アラジンバローズにお返し出来たらと思って乗りたいです。すごい強敵がまだまだいるんですけど、その中でも五分にやっていけどうな雰囲気があるのは嬉しいですね」
4着 イグナイター
笹川翼騎手
「今日も別に悪くないんですけど、良い時ってやっぱりすごい馬に活気があって抑えきれないぐらいの感じになるんですけど、今日はもうお利口過ぎるというか、それが何が原因なのかは馬に聞いてみないと分からないんですけど、僕が乗っての感想はそういうところが見受けられました。去年のJBCもそうですし、馬なりで4コーナーくらいまで来るイメージだったんですけど、3コーナーぐらいでタガノビューティーに被されてからちょっと苦しくなってしまいました。でもそれでも最後まで踏ん張ってくれているので力があるところは見せられたんじゃないかなと思います。(佐賀のコースは)全然問題ないですね。むしろ1200よりかは、少し大人になってきた部分も考えるといいかなと思います。遠征を重ねてきてすごく馬がタフになっていて、良い意味で言ったらすごく大人しくてどっしり構えているんですけど、前はもっと諸刃の剣じゃないですけど、ピリピリ、ピリピリしていたところがこの馬の爆発力に繋がっていた部分も多少はあると思うので、そこが上手くミックスされてきたら最高です。(6歳ですけど)まだ馬は頑張れると思います。状態も決して落ちているわけではないですし、衰えは感じないので、あとは気持ちの部分だけです。ファンが多い馬でファン投票も1位に選んでくれて、すごく感謝しています。結果で応えたかったんですけど、非常に残念ですけど、イグナイターは頑張っていますのでこれからも応援していただけたら嬉しいです」
新子雅司調教師
「ゲートも出ましたし良い位置は取れました。行きっぷりは良かったのですが若干早いかなという思いはありました。最後はもうひと伸びするかなと思ったのですが。今後はオーナーと相談して決めたいと思います」
5着 パワーブローキング
吉原寛人騎手
「長い距離を中心に使われていた馬だったので、今日初距離がどう出るかなという感じでした。はじめの行き脚はなかなか他の速い馬にはついて行けなかったんですけど、最後までしっかり脚を伸ばしてくれていたのでまた良い収穫があったなと思います。3コーナーから仕掛けてからの反応がずっと集中して走れていたのでさすがだなと思います。今日のスプリントで5着に入れたのは誇りになります」
古川奈「感謝の気持ちでいっぱい
8着 バスラットレオン
古川奈穂騎手
「もっとやれることはあったかなというような結果になってしまったんですけど、こういうG1級の競走に乗る機会をいただいたオーナーをはじめ矢作先生にも感謝の気持ちで、馬も最後まで頑張ってくれたので馬にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この馬も最後のレースということでこの馬の形の競馬が出来ればなと思って競馬に挑んでいたんですけど、スタートも決まらずで、自分のこの馬の形の競馬が出来なかったので、1コーナーに入るにあたってそこがイメージ、理想のプランと違ってしまったので、そこでもう少しスムーズに切り替えて別の競馬が出来ればよかったかなと思います。1400mですし、向こう正面の中段くらいから周りも動き始めるだろうなと思っていたので、自分もそこの仕掛けには遅れないようにという気持ちで、いつもで動けるようなイメージでは乗っていました。でも、スッとはやはり動ききれずにコーナーでは置かれて行ってしまったんですけど、馬は最後までしっかり応えて一生懸命走ってくれていたので本当にそこは馬に感謝です」
6着 マックス
御神本訓史騎手
「前回良い競馬してくれたんですけど、久しぶりのコーナー4つあるコースと久しぶりの1400mということで、多少の戸惑いはあったんですけど、上手く対応もしてくれましたし、距離もこなせたと思うんですけど、道中の進路取りがもうちょっと3コーナーから内を選択してしまったので、外に出せるスペースがあればもう少し良い競馬が出来たかなと思うので、その辺は反省点ですけど、馬がすごく良い状態でした。隣にシャマルがいたので、それを見ながら外にチカッパもいたので、2頭みながらというのは想定していた競馬だったんですけど、全然違う展開だったんですけど、それでもこのメンバーの中でそれなりの競馬をしてくれたのでいつかはいいところを獲れると思うので、また1ターンとか得意なコースで巻き返してほしいと思います。3コーナーちょっと深かったんですけど、もう内から勝負に行ったんですけど、やっぱりちょっと深かったのは分かっていたんですけれども、それは結果論ですね」
レース結果、詳細は下記のとおり。
11月4日、佐賀競馬場で行われた10R・JBCスプリント(Jpn1・3歳上・ダ1400m)は、石橋脩騎乗の4番人気、タガノビューティー(牡7・栗東・西園正都)が勝利した。ハナ差の2着に1番人気のチカッパ(牡3・栗東・中竹和也)、3着に7番人気のアラジンバローズ(せん7・兵庫・新子雅司)が入った。勝ちタイムは1:26.8(良)。
2番人気で川須栄彦騎乗、シャマル(牡6・栗東・松下武士)は、7着敗退。
石橋脩vs武豊
石橋脩騎乗のタガノビューティーがゴール前の大激戦を制して嬉しい交流G1初制覇を飾った。大外タガノビューティー、最内を強襲武豊チカッパが完全に並んだ。激しいデッドヒートは外のタガノビューティーがハナ差制した。また交流G1初騎乗となった古川奈穂、バスラットレオンは8着に敗れている。
タガノビューティー 38戦8勝
(牡7・栗東・西園正都)
父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母父:スペシャルウィーク
馬主:八木良司
生産者:新冠タガノファーム
【全着順】
1着 タガノビューティー 石橋脩
2着 チカッパ 武豊
3着 アラジンバローズ 下原理
4着 イグナイター 笹川翼
5着 パワーブローキング 吉原寛人
6着 マックス 御神本訓史
7着 シャマル 川須栄彦
8着 バスラットレオン 古川奈穂
9着 ホウオウスクラム 赤岡修次
10着 ヘリオス 坂井瑠星
11着 テイエムフェロー 飛田愛斗
12着 トゥールリー 山口勲
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