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2018年度JRA賞馬事文化賞決定!「競馬と鉄道 あの“競馬場駅”は、こうしてできた」

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2019/1/9 22:09

JRAは1月8日(火曜)、『2018年度JRA賞馬事文化賞選考委員会』を開催し、受賞者が決定しました。

●2018年度JRA賞馬事文化賞 受賞作および受賞者

<受賞作>
「競馬と鉄道 あの“競馬場駅”は、こうしてできた」

<受賞者>
矢野吉彦氏

<受賞者プロフィール>
1960年東京都生まれ。早稲田大学卒。83年に文化放送に入社し、主にスポーツ番組を担当。89年からフリーとして活動。プロ野球を始め様々なスポーツ実況を担当。テレビ東京系競馬中継番組『ウイニング競馬』のレース実況アナウンサーとして長年活躍し、“土曜競馬の声”として競馬ファンの間ではよく知られた存在。

<受賞作の概要>
鉄道は日本競馬の発展とともに観戦客輸送の面から深い関わりを保ち続けてきた。言い換えれば、日本競馬の発展には鉄道の発展が欠かせなかった。明治時代から続く競馬場と鉄道の密接な関係を、丹念に集めた豊富な資料をもとに、アナウンサーらしい軽快な論調で縦横に語り尽くす、鉄道ファンを競馬に誘引する仕掛けが詰まった読み応えのある作品。

<受賞理由>
明治時代からの競馬と鉄道の密接な発展の歩みを、豊富な資料と綿密な現地踏査により、往時の雰囲気も含めて分かりやすくまとめた力作であり、競馬を知らない人を競馬場に誘う魅力に満ちた作品であることが評価た。

<矢野吉彦さんのコメント>
このたびは、栄えある馬事文化賞を頂戴し、たいへん嬉しく思っております。『競馬と鉄道』の出版の話は、週刊競馬ブックの記事投稿に始まり、JRA競馬博物館での特別展開催、さらにそれを記念してのトークショー実施がなければ実現しなかったものです。ご協力いただいた多くの関係者の皆様に深く感謝しています。とくに、その話をぜひ本にしましょうとお声かけいただいた交通新聞社の太田浩道さんには厚く御礼申し上げます。競馬と鉄道は強い絆で結ばれています。拙著を通して、そのことをいくらかでもご理解いただけたら幸いです。ありがとうございました。

(参考)
JRA賞馬事文化賞は、当該年度において文学、評論、美術、映画、音楽、写真、公演等を通じ馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に授与します。

「2018年度JRA賞」決定!年度代表馬はアーモンドアイ号!

●2018年度JRA賞馬事文化賞 功労賞 受賞者

<受賞者>
原良馬氏(競馬解説者)

<受賞理由>
原良馬氏は、スポーツ紙競馬記者を経て、昭和63年からはフリーの競馬解説者として現在まで活躍されており、活動実績は50年近くにおよびます。厩舎取材のさきがけであるとともに、土曜日の競馬中継での解説はもとより、日曜日は各地のウインズでのトークイベントへの出演などで、競馬ファンとの直接的なふれあいを通じ、中央競馬の社会的認知とファン層の拡大に多大な貢献があったことから今回の受賞となった。

<原良馬さんのコメント>
このような素晴らしい賞をいただき大変光栄です。ファンのために、競馬のために、という信念で50年間一生懸命仕事をしてきました。これからもライフワークであるファンの皆様との触れ合いを大切にし、馬事文化の発展に尽くしたいと思います。

(参考)
JRA賞馬事文化賞功労賞は、永年にわたり馬事文化の発展および振興に顕著な功績のあった者(当該年度に至るまで概ね30年以上の永年にわたり活動実績のある者)に授与します。

●2018年度 JRA賞馬事文化賞 選考委員会委員(五十音順)
梯久美子 氏 (ノンフィクション作家)
小長谷有紀 氏 (国立民族学博物館 教授)
酒井忠康 氏 (世田谷美術館 館長)
末崎真澄 氏 (馬事文化財団 参与)
畑山光伸 氏 (中央競馬馬主社会福祉財団 理事長)
坂東賢治 氏 (毎日新聞社 論説室専門編集委員)
本村凌二 氏 (東京大学 名誉教授)
山本容子 氏 (銅版画家)

<選考委員会での経過>
2018年度のJRA賞馬事文化賞は、2017年11月から2018年10月末までの1年間に出版・制作等された馬・馬事に関する文化作品について、内容を個々に検討のうえ、昨年12月の第1回選考委員会を経て、本日の第2回選考委員会で、矢野吉彦氏の「競馬と鉄道 あの“競馬場駅”は、こうしてできた」に決定しました。
なお、功労賞については、原良馬氏が競馬解説を通じて永年にわたり馬事文化の発展および振興に特に顕著な功績のあったものと認められるとして、委員会の推薦があり授与が決まりました。

※JRA発表による