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【凱旋門賞】坂井瑠星「またいつか戻って勝てるように頑張りたい」シンエンペラーは12着に敗れる
2024/10/7 06:09
ソットサスの全弟という血統で、日本の期待を大きく背負っての出走。前走のアイルランドでも好走して、今度こそはと思わせてくれるチャレンジだったが、厳しい現実が待っていた。レース前半はやや外目を追走も、前を見れる良いポジションのようには見えた。直線の入口、さぁここからというところでの反応はいまひとつ。ペースアップにはついていけないまま、目立った末脚を使うことは出来ずに入線。坂井騎手は「本当に申し訳ない」と無念の表情でレースを振り返っていた。
12着 シンエンペラー
坂井瑠星騎手
「残念な結果にはなってしまったんですけど、やりたいレースはできたかなと思います。(作戦は)特にこれってのは決まってなかったですけど、もし遅かったら行ってもいいし、あんまり後ろにはなりたくないなと話はしてました。雰囲気は非常に良かったですね。馬の状態も前回と比べても良かったですし、道中の雰囲気なんかもよかったです。(ロンシャンの馬場を)そこまで苦にしてる感じはなかったんですけど、結果的にちょっとずつ体力を削がれてたのかなっていう感じはします。フォルスストレート終わって直線に向くときに一気にペースが速くなったんですけど、もうその時にはついていけなかったです。結果を出せなかったっていうのがすごく残念ですけど、やっぱりチャレンジしなければ勝てないですし、今後の糧にしていきたいなと思います。人気にもなってたと思いますし、すごく期待されていたと思うんですけど、そこで結果を出せなかったっていうのは本当に申し訳ないと思います。またいつかここに戻ってきて勝てるように頑張りたいと思います」
レース結果、詳細は下記のとおり。
10月6日、パリロンシャン競馬場で行われた第103回凱旋門賞(G1・3歳上牡牝・芝2400m)で、R.ライアン騎乗、ブルーストッキング(牝4・英・R.ベケット)が勝利した。2着にはアヴァンチュール(牝3・仏・C.フェルラン)、3着にはロスアンゼルス(牡3・愛・A.オブライエン)が入った。勝ちタイムは2:31.58(重)。
日本から参戦したシンエンペラー(牡3・栗東・矢作芳人)は12着、武豊騎乗アルリファー(牡4・愛・J.オブライエン)は11着に敗れた。
【レース映像】凱旋門賞…日本の悲願ならず今年も日本勢の悲願ならず…
今年は日本から坂井瑠星騎手が3歳馬のシンエンペラー、武豊騎手がアイルランドのアルリファーに騎乗して参戦。シンエンペラーは11番ゲートから、アルリファーは9番ゲートからのスタートとなった。レースでは両馬ともに五分のスタート。先団にシンエンペラー。中団外目にアルリファーがつけて3コーナーに突入。中団をキープしたままフォルスストレートから直線まで運ぶと、外目へ持ち出して直線の攻防を迎えた。横並びの追い比べから差し脚を伸ばしたが、勝ち負けには絡むことが出来ずに後方で両馬ともに伸びあぐねた。最後まで見せ場はなく今年も日本の悲願は達成されなかった。勝利したのはイギリスのブルーストッキング。
☆凱旋門賞とは
パリ西部のブローニュの森にある、パリロンシャン競馬場で行われるG1レース。3歳馬と古馬の強豪が激突し、欧州競馬の芝2400m長距離路線における総決算として定着している。賞金総額は500万ユーロ(1着賞金285万7000ユーロ=約4億5000万円)で、世界最高峰のレースの一つである。
日本馬の最高着順は2着で、1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、2012年、13年オルフェーヴルが連対を果たした。最もその栄光に近づいた日本馬はナカヤマフェスタのアタマ差。1969年スピードシンボリの初挑戦から55年、長年日本競馬界の悲願となっている。
【全着順】
1着 ブルーストッキング(英)
2着 アヴァンチュール(仏)
3着 ロスアンゼルス(愛)
4着 ソジー(仏)
5着 セヴェナズナイト(仏)
6着 ザラケム(仏)
7着 シュルヴィー(仏)
8着 デリウス(仏)
9着 ファンタスティックムーン(独)
10着 サンウェイ(英)
11着 アルリファー(愛)
12着 シンエンペラー(日)
13着 ルックドゥヴェガ(仏)
14着 マルキーズドゥセヴィニエ(仏)
15着 コンティニュアス(愛)
競走中止 アヤザーク(仏)
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