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西内荘/装蹄の感触が良かった馬【12/24土曜版】

カリスマ装蹄師・西内荘コラム

2022/12/23 18:06

(C)競馬のおはなし

 今年も大詰め。年の瀬は有馬記念からホープフルで中央競馬が終わって大トリの東京大賞典で締めるのが私たちの恒例行事。ただ、できれば有馬記念がトリであってくれるのがいいのにって思っているのは私だけでしょうか!?

 まぁ、競馬サークル(現場)は正月といっても休みは元旦だけなので気にする事でもないかもしれないけど、難しい中山のコースを克服した馬が勝ち得る有馬記念と言えば一年の総決算ですからね。有馬記念を担当した馬が勝ったのは私が開業早々にメジロデュレンが勝ってくれた縁起のいいレースで、担当馬メジロマックイーンを同じく担当馬ダイユウサクが負かしたレースの新聞の見出しが、なんじゃこりゃダイユウサクでした。ドラマ太陽にほえろ!の松田優作さんのセリフをもじったもの。

【有馬記念】イクイノックスは5枠9番へ

ダイユウサクのウラ話とは…

 これには裏話があってダイユウサクは、ほんとうは馬主さんの名前からダイコウサクだったらしいのですが、馬名登録のときにコがユになったのだと聞きました。でも、ユウサクでよかったですと言うおもしろい話しもあります。あとはハーツクライ、ディープインパクト、ヴィクトワールピサ、ゴールドシップ、ジェンティルドンナの裏話があって毎年小出ししたいと思います。

 有馬記念はディープボンドなのですが、体調は抜群だと感じました。大跳びなので中山はと思うのですが器用なのでしょうね。それにはグリップする能力が高いのだと思います。決して道悪は得意ではないと思うけど、フランスの極悪馬場は別として中山の道悪くらいなら苦にはしないし、他の馬が苦にする分有利かもしれません。履かせた蹄鉄はFがラバーでHがトゥシューズ(スパイク)でグリップ力を強化しました。ただ、有馬記念で大外枠とは…ですかね。
それでも頑張ってくれるはずです。それから東京大賞典の装蹄はまだですが、担当しているノットゥルノの現状はすこぶる順調にきています。

●中山
7R ストリンジェンド
11R タガノフィナーレ

●阪神
3R ゴルデールスカー
5R スマートカリス
6R モックモック
  リアルエッジ
7R グリューヴルム
  テイエムシニスター
8R タイミングナウ
10R フォルテデイマルミ

【装蹄師・西内荘とは】
ディープインパクト、ウオッカ、ジェンティルドンナ、古くはメジロマックイーンなど、年度代表馬クラスの馬を数多く担当してきた、武豊も認めるカリスマ装蹄師。

脚を持った感触で調子の良し悪しや体調の変化を繊細に感じ取り、蹄の些細な変化を見逃さず、装蹄の方法、蹄鉄の種類などレースに合わせて選択していく事が出来る、装蹄師界の第一人者。

蹄の弱い(薄い)馬に接着装蹄を施すなど、歩様、姿勢の矯正や、蹄の病を装蹄作業の中で治療していくのも西内荘の特徴の1つ。

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