競馬コラム
【武豊日記】ゼンノロブロイは本当に素晴らしい馬でした
2022/9/8 20:30
先週末に届いたゼンノロブロイの訃報。たった一度しか騎乗していませんが、それが05年のインターナショナルS。英国のBHA(競馬統括機構)がグランドスラムの四冠目に指定しているG1レースで、日本の古馬三冠(天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念)を勝った翌年、年度代表馬としての挑戦という光栄この上ない舞台でした。
ヨーク競馬場の起伏に富んだ長い直線を辛抱強く伸びてくれましたが、マイケル・キネーンのエレクトロキューショニストにクビ差及ばずの2着。大仕事をもう一つ積み上げさせてあげられなかったのが今も悔やまれますが、本当に素晴らしい馬として記憶に強く残っています。
天寿を全うしての大往生とお聞きしました。亡き大迫忍オーナーの前で、あのきれいな走りを披露していることでしょう。
今週はニエル賞
夏競馬が終わり、今週はフランスに飛びました。11日にパリロンシャン競馬場で行われるニエル賞(G2、芝2400m)は、凱旋門賞と同じ舞台設定の、文字通りの前哨戦。ダービー馬ドウデュースとの挑戦の旅が、いよいよここから始まります。遠く日本からのご声援をよろしくお願いします。
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