6万人を超える入場者で盛り上がった今年の日本ダービー、ドウデュース＆武豊の人馬が絵になる千両役者ぶりを発揮しましたね。彼のダービー6勝中、私が装蹄した馬はタニノギムレットとディープインパクト。「やっぱり武豊は別格」という声を至るところで耳にしたし、いつかまたコンビを組みたい、と意を強くしました。一方でダービー出走馬からレース後の骨折や故障が複数、報じられていることには気をもんでいます。前週のオークスで勝った牝馬2冠馬（スターズオンアース）も骨折が報じられました。ひと昔前であればレコードタイムの表示にファンも歓喜しましたが、高速馬場で馬の脚が悲鳴を上げるのは本末転倒の話。＜無事これ名馬＞は決して使い古された格言ではなく、今でもその通り。装蹄技術でカバーするにも限界があり、馬場改善はJRAに迫られる急務の課題ではないでしょうか。

　先週は函館競馬場で仕事。門別競馬場で行われた北海道スプリントカップに出走したスマートダンディーの装蹄が目的でした（レース結果はクビ差2着）。函館の開催前に競馬場に行くのはめったにない機会なので、どうせなら…とカニやウニの海鮮系が並ぶ市場の食巡りも敢行。競馬関係者と誰も会わないので、ちょっと新鮮な？函館でした。