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母馬優先枠の導入、縁ある馬の積極募集 「世代を紡いでいく」価値を…インゼルレーシング・松島一晃氏に聞く

おはなしコラム

2026/10/1 06:32

インゼルレーシング代表・松島一晃氏

1歳馬の1次先行募集が10月1日に始まる、インゼルサラブレッドクラブ。今年はマスターソアラが紫苑Sを勝ち秋華賞に名乗りをあげ、2歳馬もデアグランツがコスモス賞、シルバーウィルがサフラン賞を勝つなど好調が続いている。

募集の目玉となる、ドウデュースの半妹・ダストアンドダイヤモンズの25(父イクイノックス・友道厩舎予定)は前編にて語ってもらった。ドウデュースへの思い、そして他の1歳馬への期待を、インゼルレーシング代表・松島一晃氏に聞く。

リアルな接点も大事と実感 「ドウデュースが作ってくれたもの」

インゼルレーシング代表・松島一晃氏

今年の2歳世代では前出のとおり早くも2勝馬が2頭出て、トップレイアーも新馬勝ち。さらにスロノス、ローザドーロと新馬戦を2着し、勝ち上がり間近と思われる。マスターソアラの秋華賞挑戦も含めて、1歳馬募集に向けて良い流れが来ていそうだ。

「確かに追い風ですが、父と競馬を見ていて“簡単なものじゃないぞ”というのは十分実感・認識しています。いまは(クラブも)調子が良いですが、それに驕らずに出来ることをしっかりとやっていきたい。先日はドウデュースのファンミーティングにも協力させていただきましたが、参加者の方のお顔を拝見しても本当に楽しそうで。リアルな接点というのも改めて大事だと思いましたし、動画をお届けするなどデジタルの部分と同じように、インゼルを身近に感じていただけるような場をもっと作っていきたいと思っています」(一晃氏・以下同)

父・正昭氏がドウデュースに出会えたのも、「GI馬を持つまで(の時間が)早いほうだと思いますし、ラッキーだった」と話す一晃氏。クラブは、今年のセレクトセールでも当歳のヴォーセルの26(父ドウデュース)を落札した。来年の募集が期待されるところだ。

「引退して2年経っても本当に人気のある馬で、(産駒も)クラブ入会へのひとつの入り口。『ドウデュース産駒で、インゼルだから入ってみよう』という方も、これからいらっしゃると思います。そうしたきっかけで入会したけれど、インゼルが、一口馬主ライフが楽しいから続けていこうと思ってもらわないと意味がないと思うので、しっかりと価値を作っていきたい。ドウデュースが作ってくれたものを大切にしたいですね」

桜花賞出走馬の半弟、GI馬の産駒と、「世代を紡ぐ」価値

インゼルレーシング代表・松島一晃氏

1歳馬募集では、クラブ初のJRAGI(桜花賞)挑戦となったディアダイヤモンドの半弟・スカイダイヤモンズの25(牡、父ロードカナロア、手塚貴久厩舎予定)や、2012年のヴィクトリアマイルを制した母・ホエールキャプチャの25(牡、父サートゥルナーリア・高野友和厩舎予定)など、6世代目はこれまで最多となる31頭が募集されている。

「スカイダイヤモンズの25は、4月生まれですが順調に育成されています。幅が出てトモの筋肉も目立つようになり、カナロア産駒らしくなってきているようですよ。ホエールキャプチャの25も4月生まれですが、サイズは十分あり飼葉もしっかり食べています。ここまで大きな問題なく進められていると聞いています。他の馬も含めて、好みに応じて選んでいただける、バラエティーに富んだ募集馬ラインナップになったと思います。芝のクラシック路線もそうですが、最近はダート路線も夢が大きいですからね」

さらに今年の募集からは、母馬優先枠が設けられた。いずれも初年度の募集馬を母に持つ、フォミルマジックの25(牡、父アドマイヤマーズ、小崎憲厩舎予定)、ラブソルの25(牝、父エフフォーリア、井上智史厩舎予定)の2頭だ。母馬の出資者が、産駒に出資できるのも一口馬主ライフの楽しみのひとつ。こうした制度ができれば、重賞を勝ったオーサムリザルトや、桜花賞に出走したディアダイヤモンドの産駒などにも期待がかかる。

「もちろん勝つのは最重要ファクターですが、『楽しい』『夢中になれる』と思ってもらえる場所を作りたい。フォミルマジックの25の母は可愛らしい性格でしたが、本馬にもその面影があるようです。問題なく順調に成長していますよ。ラブソルの25は大活躍中のエフフォーリア産駒で、成長力に期待しています。母は気の強いタイプだったとのことで、競馬で良いほうに向いてほしいですね。世代を紡いでいくというのはすごく大事なところ。『ファミリーを広げていく』という楽しみも提供しつつ、工夫して新しい一口馬主クラブの価値を広げていければと思っています」

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