競馬コラム
POGファン必見…キタサンブラック、エピファネイア、キズナ産駒の期待度は?有力種牡馬を父に持つ2歳馬 G1サラブレッドクラブインタビュー(前編)
5時間前
今年の皐月賞ではライヒスアドラーが一口クラブ所属馬再先着となる3着。日本ダービーの有力候補にも浮上しており、POG検討においてもG1サラブレッドクラブには目が離せない状況だ。前編では有力種牡馬の産駒について、現時点での期待度を同クラブの西村さんに伺った。
皐月賞馬を輩出した杉山晴厩舎・キタサンブラック産駒の期待馬
――2026年の種付け料は2500万円とますます注目度の高まるキタサンブラックの産駒から教えてください。募集馬の中でもクロワゼレドワ(牡馬/母:ブラインドラック/友道厩舎)は即満口となる人気でした。
ハロン14秒程度の登坂まで進めています。まだトモの緩さは残る現状ではあるのですが、徐々に力強さが加わってきました。体幹も強化されてきた印象ですし、息遣いも問題ありません。現状でのトレーニングは順調にこなしていると思いますが、距離の適性的にも中距離以上かなという印象ですし、もう少し全体的な成長を促して秋かそれ以降のデビューを目指しています。

――ペアレンツハート(牝馬/母:ペアレンツプレアー/田中博厩舎)はどうでしょうか。
本馬もハロン14秒程度の登坂まで進めていました。乗り込む中で体力・筋力の強化が図れて、それが精神的な余裕にも繋がってきている、良いサイクルが出来上がってきている中かと思います。柔らかな脚捌きも目をひきますし、先日勝ち上がりを決めた姉(ペアレンツギフト)と同じ芝の舞台での活躍を期待しています。4月16日に美浦トレセンへ入厩済で、早い時期でのデビューを目指します。※すでにゲート合格、5月1日山元放牧。
――ブラックカルダモン(牝馬/母:スパイスドパーフェクション)は、昨年の厩舎リーディングで、今年の皐月賞馬も出した杉山晴厩舎です。
こちらも14秒での登坂を行っていまして、柔軟でストライドの大きな動きが目立っています。軽快な走りで手応えも着実に改善しています。もう少し全体的なコンディションを上向かせたいところでもありますので、移動については心身の成長度合いを確認しながら決めていきます。厩舎のレベルにしっかりと合わせていけるような状態に持っていきたいですね。

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東京開催から早期デビューを目論むキズナ産駒とは
――続いて2024、2025と2年連続リーディングサイアーに輝いたキズナ産駒についてお伺いします。ビンドゥング(牡馬/母:ブランネージュ/上村厩舎)からお願いします。
こちらは3月20日にチャンピオンヒルズに移動しまして、タイミングを見ながら入厩の機会を窺っています。良さでもあるのですがこの血統は気が入りやすいタイプですので、気持ちの部分との折り合いを見ながら進めていければと考えています。乗り進めるごとに逞しさ・力強さが備わってきておりまして、心身がマッチしてくるように今後も進めていきたいですね。気持ちの前向きさが良いほうに結びついてくれば、早めのデビューもあり得ると思います。
――トナリティ(牡馬/母:トナフトゥ/辻哲厩舎)は、半兄カラヴァジェスティがPOG期間中2勝をあげています。
14秒程度の登坂まで進んでいます。息の入りも早いですし、心肺機能の高さは持ち味なのかなと思います。終いまでの脚色もしっかりしていますし、力強くストライドも大きいと騎乗スタッフも褒めていました。移動についてはもう少し乗り込んでからですが、評判や走りを見る限り期待度は高いものがありますね。秋以降のデビューで軌道に乗せていければと思います。
――ソプラノクイーン(牝馬/母:エウリディーチェ/中舘厩舎)は、美浦トレーニングセンターへ入厩していますね。
既にゲート試験にも合格していまして、中舘調教師も「シュッと動いていきますよ」と上々の感触でした。現在は山元トレーニングセンターでデビューへの英気を養っている段階ですが、短めの距離が合いそうかなという印象です。態勢が整い次第早期デビューを目指していく方針で、まさにPOG向きと言えるかもしれないですね。昨年はパープルガーネットが新馬1週目で勝利をあげてくれましたので、今年も早い段階で決めていければ何よりと思います。

追分ファームを支えた桜花賞馬が産んだ、エピファネイア産駒が王道路線を狙う
――次にこちらもPOGで注目のエピファネイア産駒についてお伺いできればと思います。ポワンドゥジュール(牝馬/母:ジュールポレール/堀厩舎)はクラブ所属でヴィクトリアマイル(G1)を制した母を持ちます。
こちらも14秒程度の登坂まで進んでいます。テンからスムーズにスピードに乗れていて、終いまで力強く登坂できていましたし、スタッフからも「やっぱりジュールポレール良いよ」という声は聞こえてきていました。母自身もじっくり力をつけていくタイプでしたので、素質をしっかり開花できるよう馬の成長度合いに合わせて進めるのが良い印象です。

――ロックドダイアリー(牝馬/母:パーソナルダイアリー/久保田厩舎)は、半姉パーソナルハイがフローラS 2着。桜花賞やオークスにも駒を進めました。
3月26日に美浦トレセンに入厩しまして、4月9日にゲート試験合格。現在は山元トレセンで英気を養っています。追分Fリリーバレーでも、しなやかさと力強さを兼ね備えた走りが特長と挙げられていましたし、心肺機能の向上が窺えたため移動に至りました。今後の仕上がり次第では早期デビューを目指していきたいですし、半姉と同じ路線もおのずと視野に入れたい1頭ですね。
――メモリアデルレ(牡馬/母:レジネッタ/吉岡厩舎)は、母が2008年の桜花賞を制しています。
3月上旬に栗東トレセンに入厩しており、ゲート試験も合格済です。現在はチャンピオンヒルズに放牧に出ていますが、吉岡調教師からは早々6月デビューを目指す方針が示されています。芝の中距離くらいが良さそうですし、感触としては現時点で高いレベルにあります。牧場を支えてくれた母ですし、大きいところも視野に入れられる感触ですので、早い段階から王道路線に乗せていければと期待している1頭です。

ライヒスアドラーを出したシスキン産駒、2歳GIを制したサートゥルナーリア産駒は?
――続いては冒頭に触れたライヒスアドラーを出したシスキン産駒についてお伺いできればと思います。ヴォルドプレジール(牝馬/母:ルプレジール/河嶋厩舎)からお願いします。
こちらは16秒の登坂がメインで、動きはやや硬めですが周回コースでじっくり乗り込んで走りのバランスは整いつつあります。全体的な緩さも徐々に解消されてきていまして、アスリート体型らしく変わってきました。まさに成長段階にあるという現状ですので、今後も基礎体力の底上げをしっかりと図っていきたいと考えています。
――リバーススイープ(牡馬/母:リバースシンキング/田島俊厩舎)は、上の半姉2頭がいずれもPOG期間内に勝利していますね。
本馬は14秒ペースの登坂が中心で、バネのきいた走りができています。身体つきにもメリハリが出てきて、着実な成長を遂げている印象です。さらに、精神的な波が少なくなってきたのは何よりですね。これから一層の成長を促していくタイミングですので、しっかりと本格化を図っていければと思っています。
――カヴァレリッツォが朝日杯FSを制したサートゥルナーリア産駒もPOG注目が高まっているかと思います。グンフィエズル(牡馬/母:グルファクシー/池江泰寿厩舎)からお伺いします。
ハロン14秒での登坂をコンスタントに積んでいまして、騎乗スタッフが促したときの反応も良いです。スムーズな加速ができて手応えも十分と、中々評価としては高い1頭ですね。前向きに自ら進んでいきますし、それでいてきちんとコンタクトも取れているのが良いところ。4月3日に本州に移動していますし夏から秋早めのデビューで、距離も持ちそうですので王道路線に乗せていければ何よりですね。

――エモティコン(牡馬/母:エモジ/橋口慎厩舎)も募集時人気の1頭でした。
こちらもハロン14秒登坂まで進んでいまして、乗り込むごとに体力も備わっています。手応えを保って登坂できるようになっていましたので、4月10日にチャンピオンヒルズへ移動済です。さらに走行フォームの良化やトモの強化を図りたいため、じっくり乗り込んでからのデビューになると思います。(後編へ続く)
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