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【秋華賞】ルメール「ファンタスティックホース」アーモンドアイが史上5頭目の牝馬3冠
2018/10/15 05:50
14日、京都競馬場でおこなわれた第23回秋華賞、勝利ジョッキーコメント。
秋華賞、勝利ジョッキーコメント
1着 アーモンドアイ
C.ルメール騎手
「素晴らしい馬です。三冠を取ったことは信じられないね。今日のレースはずっと心配していました。馬場入りから心配していました。彼女のテンションがちょっと高くて、ゲートの中でチャカチャカしていました。スタートはあまり良くなく、一番心配だったのは3.4コーナーで前の馬が全然進まなかったから、大外から行かなければいけなかった。でもそれからはすごく良い気持ちでした。素晴らしい脚で頑張ってくれました。ファンタスティックホースだと思います。(三冠は)すごく嬉しいです。三冠は僕は世界で初めてですね。(三冠は)すごい難しいですね。いつもG1は馬にとってメインターゲットですね。1年間トップコンディションをキープするのは難しいです。だから今日は国枝先生をお祝いしたいです。感謝したいです。日本で一番強い馬です。次走が楽しみです」
レース結果、詳細は下記のとおり。
14日、京都競馬場で行われた11R・秋華賞(G1・3歳オープン・牝・芝2000m)で1番人気、C.ルメール騎乗、アーモンドアイ(牝3・美浦・国枝栄厩舎)が快勝した。1.1/2馬身差の2着にミッキーチャーム(牝3・栗東・中内田充正厩舎)、3着にカンタービレ(牝3・栗東・中竹和也厩舎)が入った。勝ちタイムは1:58.5(良)。
2番人気で北村友一騎乗、ラッキーライラック(牝3・栗東・松永幹夫厩舎)は、9着敗退。なお、3番のスカーレットカラーは出走取消となっている。
アーモンドアイ 6戦5勝
(牝3・美浦・国枝栄厩舎)
父:ロードカナロア
母:フサイチパンドラ
母父:サンデーサイレンス
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム
【全着順】
1着 アーモンドアイ
2着 ミッキーチャーム
3着 カンタービレ
4着 サラキア
5着 ラテュロス
6着 ランドネ
7着 プリモシーン
8着 ゴージャスランチ
9着 ラッキーライラック
10着 サトノガーネット
11着 トーセンブレス
12着 パイオニアバイオ
13着 ダンサール
14着 オールフォーラヴ
15着 ハーレムライン
16着 オスカールビー
17着 サヤカチャン
(出走取消) スカーレットカラー
※主催者発表のものと照らし合わせください
国枝栄調教師はアパパネ以来、2度目の牝馬3冠を達成で史上初
唯一の不安だと思われたオークス以来、ぶっつけ本番の休み明けも跳ね返してアーモンドアイが圧勝し、史上5頭目の牝馬3冠を達成した。レースでは5分のスタートから中団やや後方外目につけ、落ち着いて進出。直線大外一気の末脚で差し切り見事に秋華賞を制覇した。同馬を管理する国枝調教師は2010年のアパパネ以来、3冠牝馬を送り出すのは2頭目。こちらは史上初の出来事となった。
国枝栄調教師(美浦)
JRA通算800勝以上を記録している大ベテラン。優秀調教師賞、優秀厩舎賞など多数受賞し、2010年にはアパパネで牝馬3冠を達成。過去にはブラックホーク、ピンクカメオ、マツリダゴッホなど複数のG1馬も厩舎から輩出している。
過去の牝馬3冠
1986年
メジロラモーヌ 12戦9勝
(美浦・奥平真治厩舎)
父:モガミ
母:メジロヒリュウ
母父:ネヴァービート
馬主:メジロ牧場
生産者:メジロ牧場
騎手:河内洋
*3冠目はエリザベス女王杯(秋華賞は1996年〜)
前哨戦の4歳牝馬特別から河内洋が騎乗し、怒涛の6連勝で牝馬3冠を達成。その年の有馬記念で9着に敗れて引退した。
2003年
スティルインラブ 16戦5勝
(栗東・松元省一厩舎)
父:サンデーサイレンス
母:ブラダマンテ
母父:Roberto
馬主:ノースヒルズマネジメント
生産者:下河辺牧場
騎手:幸英明
3冠全て2番人気という珍しいタイプの3冠馬。その当時、人気絶頂の武豊とアドマイヤグルーヴというライバルが存在し、1番人気は3戦ともアドマイヤの方だった。牝馬3冠達成後は燃え尽きてしまったのか1勝もする事なく引退。
2010年
アパパネ 19戦7勝
(美浦・国枝栄厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ソルティビッド
母父:Salt Lake
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
騎手:蛯名正義
(オークスはサンテミリオンと同着)
2冠目のオークスではサンテミリオンと並んでゴール、JRA史上初のG1同着という珍事が発生。記録にも記憶にも残る出来事だった。
2012年
ジェンティルドンナ 19戦10勝
(栗東・石坂正厩舎)
父:ディープインパクト
母:ドナブリーニ
母父:Bertolini
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
騎手:岩田康誠 川田将雅(オークスでは岩田が騎乗停止の為、川田が代打騎乗で優勝)
歴史的名牝。牝馬3冠達成後はジャパンカップ連覇、ドバイシーマクラシック、ラストランの有馬記念で有終の美を飾るなどG1を7勝。