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じゃい、追徴金問題の批判・疑問に答える「払戻金は無税にすべき」

競馬エンタメ

2022/7/29 21:47

お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃいさん (C)競馬のおはなし

競馬のおはなしが、じゃいさんを直撃したインタビューの続編。今回は、不服申し立てをした後、じゃいさんに届いた質問や批判について、じゃいさんの真意を聞いた。

批判・疑問①騒ぎが大きくなると、JRAが「テラ銭」を増やすかもしれない。それは困るので黙っていてくれ!

「この批判は結構多いんですよ。真意が伝わっていないので、説明しないといけないと思っています」

まずは競馬のテラ銭(主催者の取り分)の仕組みを解説しておく。

競馬のテラ銭は、馬券の種類などによって異なるが、約25%。100円の馬券なら、25円がJRAなどの主催者が取り、残りの75円が馬券を買った人の払戻金にあてられる。

馬券のお金は2度、国庫に入る

JRAの場合、受け取ったテラ銭25円のうち10円を国庫に納付する(第1国庫納付金)。残る15円でJRAは事業運営をして、利益が上がれば利益の半額を国庫に納付している(第2国庫納付金)。

2021年度の国庫納付金額は、第1が約3108億円、第2は約356億円で、1990年代前半には及ばないものの、ここ10年は上昇し続けている。

国庫納付金の推移(出典:JRA)

総務省の統計によると、払戻金にあてられる割合は、競馬を含む公営競技(競艇・競輪・オートレース)は74〜75%だが、サッカーくじや宝くじは40%台にすぎない。そうした事実から、「競馬のテラ銭が上がってしまうかもしれない」と危惧する声が出るのだろう。

宝くじ・公営競技・サッカーくじの実効還元率(出典:総務省)
宝くじと公営競技との比較(出典:総務省)

「個人的には払戻金は無税に」

ただ、じゃいさんの思いは、まったく違う。

「馬券で儲かる人は全体の3%程度だと思っています。この状態で、さらに税金を取られてしまえば、競馬で勝てる人はいなくなってしまう」

「個人的には、払戻金は無税にしたほうがいいと思っています。誰が競馬を支えているのか、それは競馬ファンです。ファンが喜ぶためにどうしたらいいか、みんなで知恵を出さないといけない」

そう話した上で、こう付け加えた。

「野球のバッターと同じです。スイング改造をすると一時的にスランプになるかもしれないけど、新しいスイングを身に着けたら、スイング改造前よりバッティングがよくなる。無税にしても、ファンが増えれば、それはプラスになってJRAに戻ってくると思うんです」

批判・疑問②国税の判断に憤慨して、納めた税金を取り返そうとしているだけだろ!

「これは全くの間違いです。今回行動を起こしたのは、僕個人の損得とは全く関係ありません」

今回の不服申し立てをするにあたり、じゃいさんは自身のYouTubeチャンネルで弁護士費用などのカンパを呼びかけた。すると、「全額を負担するので戦ってほしい」という人が名乗りを上げた。

「一緒に戦っている感」が励み

しかし、じゃいさんはその申し出を断った。さらに多額のカンパをしようとする人に対しても、「100円でいいです」「上限は1000円にします」と言い、最近では「実際にカンパしなくても気持ちだけでありがたいです」と話すようになった。じゃいさんの心中にどんな変化があったのか。

「多くの人たちと『一緒に戦っている感』があります。競馬ファンから、代表して戦ってくれ、と言われて、励みになっています」

「僕はお金には執着がありません。競馬が娯楽として残ってくれたらそれでいい。その思いで立ち上がったんです」

【前編】渦中のじゃい「追徴金が返ってきたらJRAに寄付」勝ち馬券課税の不公平性と理不尽さ…

批判・疑問③何を目的に騒ぎを大きくしているのか

お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃいさん (C)競馬のおはなし

「とにかく競馬が好きなんです。『馬券を勝っても儲からないから』という理由で馬券を買う人がいなくなれば、レースを運営するお金もなくなる。そうしたら、競馬という娯楽が廃れてしまう。それを避けないといけないという思いなんです」

じゃいさんにとって、忘れられない馬は、ミホノブルボンだ。1992年の皐月賞、東京優駿(日本ダービー)に勝ち、無敗のままで臨んだ菊花賞でライスシャワーに敗れ、中央競馬クラシック三冠を逃した。じゃいさんはミホノブルボンの魅力をこう語る。

「坂路調教コースで鍛えられて育ったから、スピードがあるというより、力強さがすごかったですね」

「競馬主催者を敵対視していない」

競馬ファンは金儲けのためだけに競馬を愛しているわけではない。馬の生き様やレースの勇姿にも惹かれ、馬券を買う。そうした競馬ファンがこれからもどんどん増えてほしい。その思いが、今回のじゃいさんの行動を支えている。

「僕は競馬主催者を敵対視しているわけではありません。正直言うと、今回の僕の行動がいろいろ報道されて、競馬主催者の皆さんには申しわけないことをしたとも思っています」

不服申し立てをした時期が夏の参院選直前だったこともあり、じゃいさんのもとには、複数の政党から出馬の打診があった。法律の改正は国会が決めるから、国会議員になることも解決の第一歩かもしれない。しかし、じゃいさんはすべての打診を断った。

「国会議員の中にも、いまの法律がおかしいと思っている人がいると聞きました。そうした議員の人たちに説明するなど、今後は不服申し立てと並行して、ロビー活動をしていくことで、競馬ファンの声をより多くの人たちに伝えていきたいと思っています」

じゃいさんと、その思いに賛同した人たちのムーブメントが、競馬の魅力を一層高めていくことを願い、見守っていきたい。

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何かお手伝い出来ることがあれば仰っていただきたいです。
ところで賛同の寄付をしたいのですが、フォームが分かりません(涙)

2022.7.29 ラブベガス

実例です。
ネットで馬券を買いその収支が通帳に記載されます。
当然勝つときもあれば負ける時もあります。
仮に1年間で勝った週の払い戻しの金額の合計が2000万だとします。
購入金額が800万だとすると利益は1200万です。
負けた週の払い戻しの金額が100万、購入金額が800万とすると
マイナス700万です。
年間トータル500万の利益になります。
しかし負けた週のことは無視され勝った週の利益1200万で課税されました。
どう考えてもこれはおかしいと思います。

2022.7.29 山村

 払い戻し金に、所得税分を段階的に引いて、払い戻しをした方が、円く収まると思う。
 後は、個々人で確定申告して還付してもらえば良い。

2022.7.30 てるひと

グリーンチャンネルで馬券対決や高額払い戻しを狙う番組をしてる!じゃいさんも出てたがあれは大丈夫なのか?タレントから税金取る為の番組?税務署とJRAとは違うが高額払戻になれば税務署にバレて払う事になるのに馬券買う番組をやるのはどうなのか?そこではその日に100万使って90万の払戻がハッキリ映し出され10万円負けてるのに(控除は置いといて)90万から税金が取られる事になる!おかし過ぎる!

2022.7.30 サンビスタ

ただただおかしい税制。何故批判が多い?

2022.7.30 税金大好きマン

競馬を始めて約50年馬が好きで、又走る姿、パドックで近くでみる姿が好きで馬券も毎回欠かさず購入して、います。25%の課税はいたしかたないが、たまたま、予想が的中したお金に又、ぜいきんをかすのは、重税に思う。
現在JRA口座を持っているが、止めます。馬鹿らしい。損ばっかりで勝った時の楽しみが無い理由です。

2022.7.30 匿名

反対派の意見です。簡潔にいうと状況が悪化する可能性があるから黙っててほしいです。
この問題の論点が3つあって
1 そもそも二重課税課税だから払い戻しは無税にしろ
2 負け馬券を経費にしろ
3 インターネット購入のみ追跡されるのはおかしい

1.2の点ですが国がわざわざ税収を下げる方向にするとは思えません。そのしわ寄せがどこに行くのか、公営競技を楽しまない人間に及ぶ可能性があるのではないか?JRAを主に話されてますがあくまで相手は国である点が抜けてると感じます。
また競馬の衰退を危険視されてますがそもそも近年は横ばいか上昇傾向にあり、現状とつながっておらずただの杞憂です。
3の部分ですがインターネット購入が緩和されるのではなく券売機での購入に個人情報の登録が必要になったり50万以上の払い戻し時は直接税金が引かれるようになるなどマイナスの方向に平等化される危険性があると感じます。

2022.7.31 ななし

全ての負け馬券を経費にしろは反対派です。より多くのハイリスクハイリターンを求めて生活困難者が出そうだから。今の一時所得の勝ち分の総額で50万を上限の控除もどうかと思うけど、ただギャンブルを推進するだけの改正には反対。一般の人なら購入日の購入費控除額を上限1万とか2万とか設けるだけで良いかと。それ以上はギャンブルなので一時所得でいいよ。掛ける額が大きい人も手持ちの範囲内でやって勝ち分から考えて残しておいてくれ。公平性をしくなら金持ちが有利な条件は変わらんけど、そんなとこでしよ。

2022.8.2 匿名