大阪杯は担当馬で唯一の登録がアドマイヤハダルでしたが、出走枠に入れず残念。個人的にG1を担当馬で勝っていないのは、かつてならスプリンターズSのみでしたが、大阪杯とホープフルSが新設されて以降、完全制覇は遠のきました。このコラムを書き始めた20年前ならG1の常連と自負しましたが、あれからJRAで従事する装蹄師は倍以上に増え弟子も独立して開業するなどますます競争は激化。数字の面は厳しくなっていますが、切磋琢磨しあう技術向上はいいことです。私もまだまだ頑張ります。今週はローカル場がなく2場開催。出張馬が少なく、全体の出走頭数も少ないのでいつもに比べて多くの装蹄師はゆとりある時間を実感？しているはずです。

　ドバイを振り返ると日本馬は5勝とサウジに続いて旋風が吹き荒れましたが、私の担当馬チュウワウィザードはメインのワールドカップに挑んで3着。米国勢が圧倒的に上位を占める高難度のG1に2年連続の参戦で2→3着だから、これは評価されていいと思います。

　今週の期待はきょうの阪神11Rのスマートダンディー。前走の勝利でこの馬自身は9勝目。8歳馬健在！ここまで白星を積み重ねてきたのだから、ぜひ2桁の10勝に届いてほしいし、それが今回なら最高です。