暖かくなって春はもうすぐなのに、世界に目を向ければ一人の侵略者によって300万人を超えるウクライナの人々が国外脱出を強いられるなど戦争の悲劇に心が痛みます。そして国内では、またもや東北で大地震。2年以上続くコロナも収束に至っていないし、春間近だからといっても、とても浮かれる心境ではありません。そんな世の中ゆえに希望の灯はスポーツ！特に売上額から被災地への寄付をできるギャンブルスポーツは役割を果たす意義があります。日本でそのカテゴリーは競馬・競輪・ボート・オートでファンが多くいる。装蹄師の職業も競馬では縁の下の力持ちになりたい、と信じたいものです。

　伝統の阪神大賞典に担当馬のディープボンドが出走。奥手で、すっと緩やかな成長曲線を描いてきましたが、昨秋のフランス遠征で一気に良くなった感があり、それを象徴したのがフォワ賞の重賞勝利。しかし、完成形を確信したフォームバランスの良さが、皮肉な結果となったのは本番の凱旋門賞。元々は重い馬場が得意なタイプなのに、あそこまでドボドボの馬場になっては対処できませんでした。仮に日本では当時のような降水量になったとしてもパリロンシャンのような馬場にならないので、始動戦から期待大です。