19日、阪神競馬場で行われた2歳G1・朝日杯フューチュリティステークスは、武豊騎乗のドウデュースが快勝。武豊騎手22度目の挑戦で悲願の勝利となった。また、同馬を所有するキーファーズは国内G1初制覇。

朝日杯FS、レース後ジョッキーコメント
1着　ドウデュース
武豊騎手
「遂に…嬉しいですね。基本そんなに手のかからない馬なので、周りを見ながら乗れるかなと思って。道中のリズムもすごく良かったですし、良いポジションに収まったなと思いました。（人気馬を見ながらは）たまたまですけどね。手応え良く直線に向けたのであとは頑張ってくれという感じでしたね。流石に相手（セリフォス）も強い馬ですから、なかなかしぶとかったですけど、ドウデュースが最後まで一生懸命走ってくれましたね。（ファンの皆さんからの拍手は）すごく嬉しかったですし、僕自身G1レース自体が久しぶりなので、すごく嬉しいです。初めて乗った時から本当に良い馬だなと思っていましたので、ここまで良い形で来ていますし、一戦ずつ強くなっているのでまだまだ強くなりそうだなと思いますね。（来年春のクラシックも）非常に楽しみです。来週（ホープフルSが）あるので、リーチ一発で決めたいですね。ようやくこのレース勝てて本当に嬉しいです。あと年末、有馬記念もホープフルも頑張りたいと思います」

2着　セリフォス
C.デムーロ騎手
「少し出して行った分、行きたがりましたが許容範囲でした。最後まで諦めずに走ってくれましたが、勝ち馬には切れ負けした感じです」

3着　ダノンスコーピオン
松山弘平騎手
「結果を出せずに申し訳ありません。最後はしっかり脚を使ってくれています。これから良い馬になると思います」

4着　アルナシーム
池添謙一騎手
「テンションは上がり過ぎずスムーズにゲートインしてくれました。ここまで2戦が折り合い重視で出して行かなかった分、今日も出ませんでした。そのロスが大きかったと思います。それでも伸びてくれましたし、力は見せてくれたと思います」

【朝日杯FS】友道師「来年が更に楽しみ」ドウデュースが無傷の3連勝

ルメール「後ろすぎた」

5着　ジオグリフ
C.ルメール騎手
「いつも通り後ろからの競馬をしました。途中でリラックスできて呼吸の面は良かったんですが、直線は大外を走らされる形になり結果的に後ろすぎました。距離が延びたら大丈夫です」

6着　トウシンマカオ
戸崎圭太騎手
「イメージ通りの競馬が出来ました。最後に苦しくなったのは距離もあると思います」

7着　ドーブネ
吉田隼人騎手
「G1のマイルであの位置から脚を使わされる格好になってしまいました」

8着　プルパレイ
M.デムーロ騎手
「直線を向いて先頭の馬を差しに行った時に嫌がってしまいました。気持ちの問題かもしれません」

12着　オタルエバー
幸英明騎手
「ゲートが速くなかったので控える競馬になりましたが、最後は伸び切れませんでした」

　レース結果、詳細は下記のとおり。

　12月19日、阪神11Ｒで行われた第73回朝日杯フューチュリティステークス（2歳オープン・G1・芝1600m・15頭立て・1着賞金＝7000万円）は、武豊騎乗の3番人気、ドウデュース（牡2・栗東・友道康夫）が勝利。無傷の3連勝でG1初制覇を成し遂げた。勝ちタイムは1分33秒5（良）。

　2着に1番人気のセリフォス（牡2・栗東・中内田充正）、3着に4番人気のダノンスコーピオン（牡2・栗東・安田隆行）が入った。

武豊 22回目の挑戦で初勝利

　競馬界のレジェンド、武豊騎手が22回目の挑戦で初めて朝日杯FSを制した。レースでは中団でしっかりと折り合い、虎視眈々と末脚を温存し直線勝負へ。先に抜け出した1番人気のセリフォスを目掛けてゴール前できっちり差し切った。武豊騎手は22度目の挑戦でこのレース悲願の勝利となった。また同馬の馬主であるキーファーズは国内G1初制覇。

　朝日杯フューチュリティステークスを勝ったドウデュースは、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父Vindicationという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は（株）キーファーズ。通算成績は3戦3勝で重賞は初勝利。鞍上の武豊騎手は同レース初勝利。管理する友道康夫調教師は2勝目。

【全着順】
1着　ドウデュース　武豊
2着　セリフォス　C.デムーロ
3着　ダノンスコーピオン　松山弘平
4着　アルナシーム　池添謙一
5着　ジオグリフ　C.ルメール
6着　トウシンマカオ　戸崎圭太
7着　ドーブネ　吉田隼人
8着　プルパレイ　M.デムーロ
9着　トゥードジボン　藤岡佑介
10着　スプリットザシー　和田竜二
11着　ヴィアドロローサ　鮫島克駿
12着　オタルエバー　幸英明
13着　セッカチケーン　団野大成
14着　カジュフェイス　秋山真一郎
15着　シンリミテス　国分優作