師走になって自家用車のタイヤをスタッドレスに交換する人が多くなってきましたが、競走馬はタイヤ＝蹄鉄とするなら交換時はさまざまです。G1は先週までの芝と違い、ダートのチャンピオンズCなのでスパイクのトゥシューズを履かせる率が増してきます。理由はグリップ力の強化！ダート馬はパワーがあるのでスリップ防止に有効なのです。

　担当馬のチュウワウィザードとサンライズノヴァもトゥシューズでグリップ力を強化しました。チュウワウィザードの前走・JBCクラシックは骨折休養明けに加え、馬場の深いラチ沿いを通らされたのが影響した3着。今回は大きな競馬場で得意の左回り。さらに叩き2走目で状態アップ。何よりサウジ遠征の際に日本なら規格外の6ミリ（日本は2ミリまで）を使用した経験と、精神面の成長が強みになります。

　サンライズノヴァは前走のJBCスプリント時に当コラムで引退レース、と書いてしまったのは誤報で、こうして今回もG1の舞台に立っています。元々がヤンチャな性格でしたが、7歳の今は気性も丸みを帯びてきた感じ。パワーは健在でスローの瞬発力勝負なら、アッと言われるシーンも期待できます。