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世界唯一の二刀流競馬場が誕生!大井で1日に左右両周りのレースを実施

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2021/11/19 21:16

 19日、大井競馬第12レース・Make New Way賞で左回りレースが行われ、1日で左右両周りでレースを運用する極めて珍しい試みが実施された。

 過去には東京競馬場が1984年まで、フランスのメゾンラフィット競馬場では2019年まで両回りコースのレースを実施していたが、今ではどこの競馬場でも実施していない。

 普段大井競馬場では右回りのレースのみが執り行われて来たが、世界的にも珍しい、世界唯一の両回りレースの実施がこの度導入された。今後は1日1レース左回りで運用を行なって行く方針の模様。

 斉藤弘 大井競馬開催執務委員長は「今回の両回りコースの試みが順調にいけば、将来的に大井競馬場所属の馬が日本の他場でもさらに活躍し、JRAの所属馬とも対峙できるようになる。将来的に海外の有力馬が東京大賞典、大井のレースに参加してくれる可能性が増えることにも期待している。」と導入の経緯を話した。

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競馬場で見るという価値

 また「現在はまず安全第一に左回りは1650mのコースから始めますが、今後様々な形態のレース、例えば1000mや2000mも可能だと思います。これが実現できれば、まだ何十年先になるかは分かりませんが、東京大賞典など国際レースについても左回りでの実施が将来的に可能ではないかと考えています。今はコロナ禍の状況ですが、今後、羽田空港の国際化が進んでいくと、このエリアの再開発も進み、今まで以上に栄えていくと思います。ナイトタイムエコノミーのような東京の夜の楽しみとしてTCKがあるということを、我々としても認識しなくてはいけませんし、それに沿った楽しみを提供できる工夫をしていかなければならないと思っています。今はコロナ禍ですのでインターネットの世界になってしまっていますが、競馬場で実際に見るという価値が、コロナ明けには、今までより上がってくると思っています。そのために面白いレースを提供し続けます」と熱い思いを語った。

 記念すべき左回り最初のレースを勝利したのは、御神本訓史騎乗のバーブル(牡4・大井・辻野豊)。御神本訓史騎手はこの勝利で地方通算2500勝のメモリアルも達成した。勝ちタイムは1:45.5(良)。

(C)TCK(東京シティ競馬)

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 19日、大井競馬場で行われた12レース・Make New Way賞(B2三B3二選抜特別・ダ1650m)で1番人気、御神本訓史騎乗、バーブル(牡4・大井・辻野豊)が快勝した。クビ差の2着に2番人気のモンサンラファータ(牝5・大井・宗形竹見)、3着にマテーラフレイバー(牡3・大井・福永敏)が入った。勝ちタイムは1:45.5(良)。

バーブル 19戦11勝
(牡4・大井・辻野豊)
父:トゥザワールド
母:メイグレイス
母父:ネオユニヴァース
馬主:大久保和夫
生産者:厚賀古川牧場