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【西内荘コラム】菊花賞

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2021/10/23 16:32

 ディープボンドでフランスに遠征していた大久保厩舎のスタッフ谷口助手、角居助手が隔離期間を終えて復帰しており、久しぶりに顔を見ました。2人が同僚との会話で盛り上がる光景がうらやましく、つい自分の中にある海外遠征意欲がうずき出しました。来年は海外に行きたいな…と。私も開業して35年の間に数多くの海外遠征を経験していますが、長期間で滞在したことはゼロ。ひと昔前に森厩舎がシーキングザパール、アグネスワールド、エアシャカールが英国ニューマーケットに拠点を置いた時ですら日本と英国・仏国を隔週で行き来しました。理由は栗東トレセンで担当馬の装蹄もこなす必要があるというシンプルなもので、それが私の責務だからです。なので、この世界に入った頃に掲げた海外サーキットの夢はもう諦めています。

 今週のG1は菊花賞。装蹄所を開業して最初のG1勝利がメジロデュレンで、その後も菊花賞はデルタブルースからオウケンブルースリまで5年連続で勝利するなど相性は抜群。今年は担当馬のノースザワールドが菊の舞台を踏むのに5分の1の抽選をくぐり抜けなければならず厳しい…と思っていましたが、なんと強運発揮!ゲートインできることになりました。ぜひ、近況の充実ぶりと、ディープインパクト産駒の底力で穴党を歓喜させてもらいたいです。