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【西内荘コラム】膝を骨折

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2021/8/14 15:30

 五輪ロスの言葉があるように祭りの後の寂しさを味わっています。国の代表選手の繰り広げるスポーツはやはり興奮度が違う。まして自国開催だったこともあり、メダルを獲得したり、日の丸が掲揚される度に私の涙腺は緩みました。閉幕してしまいテレビの見たい番組も見当たりません。

 競馬の国を代表して挑むG1で真っ先に思い浮かぶのは凱旋門賞。今年の担当馬ではディープボンドが12日に検疫厩舎に移動、来週には仏国に出国です。コロナがなければ私もチームの輪で準備をしているのですが、帰国後2週間の隔離がある現状を鑑みると、装蹄師が海外に帯同するのは現実的ではない。なぜなら国内の担当馬の装蹄に人手が足りなくなるからです。

 余談ですが、3週間前に膝を骨折してしまい、完治にはまだしばらくかかりそうなのですが休むことなく現場で働いています。これまでも幾度かケガをした時に休むことなく対応してきた自負と経験があるからですが、それ以上にスタッフの手助けに感謝しています。

 8月12日は1985年の日航機墜落事故があった日。私が心の中で慰霊の手をあわせる理由は36年前に搭乗予定の一人だったからです。仕事で間に合わずキャンセルしたことで、今があるのですが、あれから搭乗回数にして2000回は飛行機に乗っているのに、危険な目に遭ったことは一度もありません。飛行機は必要な交通機関。この日に犠牲者を弔い、また安全を祈願するのも当然のことです。