競馬ニュース 競馬ニュース

【外厩】宝塚記念

過去の記事

2021/6/26 22:30

(C)スポニチ

★予想
従来の日程では、3回阪神8日目に施行される宝塚記念だが、今年は京都改修に伴い3回阪神4日目となる。ここがミソ。梅雨時期の8日目と1ヵ月ほど養生期間があっての4日目では、馬場状態は異なり、今年は例年ほど芝が傷んでいない状態でレースが行われる可能性が高いと見る。そうなると、内枠の2頭に食指が動く。1枠2頭はハナを争うだろうが、おそらく1番のユニコーンライオンの方。逃げ粘りがあっても良いが、やはりNFしがらき経由で仕上げた牝馬2頭の一騎討ちへ。そこにもう一頭の牝馬 カレンと昨年の2着のキセキに、晩成で開花もあり得るアリストテレスまで。

◎2️⃣2レイパパレ
○5️⃣7クロノジェネシス
▲1️⃣1ユニコーンライオン
△7️⃣10カレンブーケドール
△8️⃣13キセキ
△6️⃣9アリストテレス

2.7→1.2.7→7.1.10.13.9 3連単
2→7→1.10.13.9 3連単
1.2.7. 3連単ボックス
1.2.7.9.10.13 3連複ボックス

★レース傾向
①人気傾向としては、過去5年。
1番人気は(0.2.0.3)
2番人気は(1.0.1.3)
3番人気は(2.0.0.3)

8番人気馬でも勝利があるように、幅広い人気の馬で活躍。人気よりは、コースや馬場適性に重きを置いた方が良いレースといえそう。

②過去5年の3連単の平均は157,532円。
2018年と2020年で高配当となっていて2桁人気馬が好走。実績は格下でも、適性で人気馬を上回りそうであるならば、買い目に入れても良いレース。

③枠番傾向
内か外。特に8枠の4勝。1枠、2枠、7枠も複数回馬券になっている。

逆に、3~6枠の中枠勢が成績は良くなく、3、4枠は過去5年で一度も馬券に絡んでいない。5、6枠も過去5年で一度だけ馬券に絡んだだけですので、中枠はあまり信頼しない方が良いかも。

④脚質傾向
大きな有利不利はないが、勝利があるのは先行馬か中団差し馬である程度の位置から競馬ができる方が良い。

一方で、まくりが打てる馬も馬券に絡むこともあるので、上がり上位の馬の成績が優秀なレースでもある。位置をとれつつ、上がり上位の脚が使えるのならば、信頼しても良いかも。

★外厩データ
①過去5年 外厩実績
※■は枠番、数字は馬番、人気
【1着馬外厩】
20 8️⃣16クロノジェネシス(NFしがらき)②人気
19 8️⃣12リスグラシュー(NFしがらき)③人気
18 2️⃣4ミッキーロケット(NFしがらき)⑦人気
17 8️⃣11サトノクラウン(NFしがらき)③人気
16 8️⃣16 マリアライト(NF天栄)⑧人気

【2着馬外厩】
20 7️⃣14キセキ(吉澤S WEST)⑥人気
19 1️⃣1キセキ(吉澤S WEST)①人気
18 7️⃣13🇭🇰ワーザー(香港馬)⑩人気
17 2️⃣3ゴールドアクター(在厩)⑤人気
16 5️⃣9ドゥラメンテ(NFしがらき)①人気

【3着馬外厩】
20 6️⃣12モズベッロ(ヒイラギステーブル)12人気
19 8️⃣11スワーヴリチャード(NFしがらき)⑥人気
18 1️⃣2ノーブルマーズ(在厩)12人気
17 7️⃣8ミッキークイーン(NFしがらき)④人気
16 2️⃣3キタサンブラック(宇治田原優駿S)②人気

②2021 出走馬外厩
■ノーザンファームしがらき
6️⃣9アリストテレス(中7週)
5️⃣7クロノジェネシス(中12週)
5️⃣6シロニイ(中7週)
2️⃣2レイパパレ(中11週)

■チャンピオンヒルズ
8️⃣13キセキ(中8週)

■ヒイラギawaji
7️⃣11モズベッロ(中11週)

■在厩調整馬
4️⃣5アドマイヤアルバ(中3週)
6️⃣8カデナ(中2週)
7️⃣10カレンブーケドール(中7週)
8️⃣12ミスマンマミーア(中3週)
3️⃣3メロディーレーン(中1週)
1️⃣1ユニコーンライオン(中2週)
4️⃣4ワイプティアーズ(中2週)

★2021年出走馬 上位人気 血統背景
①クロノジェネシス
父バゴ×母クロノロジスト(母父クロフネ)

母クロノロジストはビーチサンバと同血の間柄で、他にもノームコアやハピネスダンサーなどを産んだ名繁殖。

母母インディスユニゾンはフサイチエアデールの全妹にあたる。半姉に20年香港Cなど重賞5勝(G1 2勝)のノームコアがいる血統で、フサイチリシャール、アドマイヤエイカンが出たラスティックベルに遡る牝系。

クロノジェネシスは、重賞4勝のうち3勝を稍重~重馬場で挙げる道悪巧者。内回りコースでは「2-1-0-0」と底を見せていない機動力が持ち味。どんな競馬もできる自在性は非根幹距離でこそ活きてくる。

②レイパパレ
父ディープインパクト×母シェルズレイ(母父クロフネ)

シャイニングレイの全妹で、ブラックシェルやアンコールプリュの姪。母シェルズレイはチューリップ賞とローズSで2着。母母オイスターチケットはファンタジーS3着。

ディープ×クロフネはステファノスやカワキタエンカと同じ。叔父のブラックシェルも、2勝馬ながらNHKマイルC2着、日本ダービー3着と大舞台で好走したように、底力を秘める血統背景。根幹距離が得意と言って良い。

③カレンブーケドール
父ディープインパクト×母ソラリア(母父Scat Daddy)

母ソラリアはチリの2歳女王&3歳女王で、スタミナ血脈ハワイの5×5を持ち芝2400のエルダービーに勝っている。

ディープ産駒にしては、相手ナリにしぶとく、持続戦のほうがパフォーマンスが上がる。内回りは合うし牝馬でも長距離に対応できる点は強調点。

④アリストテレス
父エピファネイア×母ブルーダイアモンド
(母の父ディープインパクト)

リンカーンやヴィクトリーの甥にあたる血統で、牝系はフサイチコンコルドやアンライバルドが出たバレークイーンに遡る。

父系も母系も晩成傾向の強い血統で、アリストテレスも菊花賞では同世代最強と謳われるコントレイルを追い詰めるほどに成長していた。

父トニービン×母の父Sadler’s Wellsの2代母グレースアドマイヤもレース傾向から、中山に良績が集まるのが気掛かり。

⑤キセキ
父ルーラーシップ×母ブリッツフィナーレ
(母父ディープインパクト)

母母ロンドンブリッジは桜花賞2着で、ダイワエルシエーロやグレーターロンドンなどを産み繁殖としても優秀。

体型や走りは父ルーラーシップ似で、強靭な後駆は母方のダンジグ譲り。大跳び中距離馬で、2000~2200[2-3-2-4]と中距離をワンペースで走破して強い。

⑥モズベッロ
父ディープブリランテ×母ハーランズルビー
(母父Harlan’s Holiday)

Gun SaluteやContested Bid、Tactileが出たQueens Onlyに遡る牝系で、母ハーランズルビーは2010年 アルシバイアディズS(米G1)2着。

父ディープブリランテの母ラヴアンドバブルズはRivermanの直系で、昨年の宝塚記念で、12番人気3着と激走したことにも頷ける部分はある。

⑦ユニコーンライオン
父No Nay Never×母Muravka
(母父High Chaparral)

父No Nay Neverは、2015年に急死した名種牡馬スキャットダディの後継として期待されている馬。

母父High Chaparralは2002年の英ダービー馬で、代表産駒のソーユーシンクはオーストラリアとヨーロッパのG1で計10勝を挙げた。古馬になっての本格化が見込め、晩成型血統。

530kg台の馬体重にふさわしい迫力を持っている馬で、オープンクラスでも見劣りすることはなく、底を感じさせないパフォーマンス。

★宝塚記念における血統傾向
昨年は、欧州型の父を持つ馬が(1着クロノジェネシス、2着キセキ 3着 モズベッロ)共にヌレイエフの血を引く馬でもあった。

過去10年内では、ダントツでステイゴールドの3勝。複数回馬券絡みを果たしている種牡馬はキングカメハメハ、ディープインパクト、ハーツクライ、ルーラーシップ。

梅雨時でタフな馬場になることが多く、しかも内回りコースで各馬早めに動いてロングスパートの持続戦になりやすいため、サンデー系よりもヌレイエフやサドラーズウェルズのパワーを重視したいレース。

近年の連対馬をみると…
ヌレイエフの血を持つ馬
クロノジェネシス、ミッキーロケット、マリアライト、キセキ、ワーザー、ドゥラメンテ

サドラーズウェルズの血を持つ馬
リスグラシュー、マリアライト、ワーザー

★2021年出走馬 血統分析
①父欧州型キングマンボ系
(父ルーラーシップ)キセキ
(父キングカメハメハ)シロニイ

②父欧州型ロベルト系
(父エピファネイア)アリストテレス
(父タニノギムレット)ミスマンマミーア

③父欧州型
(父バゴ/レッドゴッド系)クロノジェネシス
(父No Nay Never/ストームバード系)ユニコーンライオン

④ヌレイエフの血を引く馬
(父父父母Miesque)キセキ
(父母父Nureyev)クロノジェネシス
(父父母Miesque)シロニイ
(母母母父Theatrical)アドマイヤアルバ
(父母父母Louveterie)モズベッロ

⑤サドラーズウェルズの血を引く馬
(母父Motivator/サドラーズウェルズ系)メロディーレーン
(クロス血量12.50% 4×4)アリストテレス
(母父High Chaparral)ユニコーンライオン