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【西内荘コラム】ダービーはアドマイヤハダル

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2021/5/29 14:05

 いよいよ競馬の祭典・日本ダービー。通常ならダービーと有馬記念の週になるとトレセンは普段は見ない芸能人や著名人で賑わうのですが、コロナ禍によって入場制限が設けられているため、昨年からそういった光景を見ることはありません。そうはいっても競馬に携わる者にとってダービーは特別で自身にとって関係ある馬がいるとなおさらです。今年も運良く装蹄する馬がいて緊張感をもってアドマイヤハダルの装蹄をしました。

 追い切りは2本。ダービーだからこそ悔いのない仕上げだと受け取りました。外枠は余計ですが、長い直線はハダルの武器である末脚を発揮できる舞台でしょう。装蹄は1頭たりとも同じ肢勢、蹄形の馬はいませんが、それを踏まえて同馬の削蹄は左回りにフィット、蹄鉄は直線勝負使用にフィットしています。そんなことができるのか?と思われるかもしれませんが、JRAの10場はそれぞれに特徴があって、各場に対応してこそ一人前の装蹄師。私も長年、ここで開業している自負はあるので微力ながらも勝負に貢献します。ミルコ・デムーロは先週のオークスを勝っているし、鞍上の勢いも見逃せません。

 ダービー直後の目黒記念にも楽しみな馬がいてそれはミスマンマミーア。6歳牝馬ですが、今年に入って上昇カーブを描く成績が特徴的。装蹄も引き続き好感触です。