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【西内荘コラム】根岸ステークスはスマート2騎

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2021/1/30 14:32

 もうすぐサウジ・ドバイ・香港と立て続けに続く国際レースに遠征馬が準備を始めます。例年なら私たち装蹄師も厩舎からの依頼があれば準備を始めるのですが、世界中にコロナがまん延する今の状況では現地で履かせる蹄鉄のチョイスにとどめることになりそうです。

 海外遠征で大事なのは現地の馬場にあった蹄鉄のチョイス。馬のパワー以上にスパイクを高くすると負荷がかかりすぎてスタミナを消耗し、ゴールまでにバテてしまうこともあり、要はグリップが効く最小限の高さにあわせるのがベスト。例えばヴィクトワールピサのドバイWC制覇時は馬場がグリップの効くタベタのためフラット蹄鉄を使用。またトゥザヴィクトリーがナド・アルシバ競馬場で2着の時は日本製のトゥアウターリム蹄鉄で現地馬に比べ2ミリは低めのスパイク設定でした。今年は担当馬のチュウワウィザードがまもなくサウジアラビアに遠征します。昨年、遠征した森厩舎の馬は低めのスパイクだったらしく、それを参考にしつつ蹄鉄を選択します。

 根岸ステークスは一走ごとに完成度があがっているのがスマートセラヴィーで、好調キープがスマートダンディー。「スマート」のこの2頭は兄弟の間柄で前走のギャラクシーステークスも2・3着と好走しています。