異国の馬メアジードーツの勝利で始まったジャパンカップから今年で40年。当時の蹄鉄の素材は調教時に鉄、レース当日はアルミニウム素材に打ち替えていました。もう少し具体的にいうとカーテンレールの形状をしたアルミニウムをUの字に曲げたものを勝負鉄と呼んでいました。馬の能力差に加え育成、調教施設、調教、飼料などのレベル差も外国馬と日本馬にはありました。そんな中、東京競馬場の検疫厩舎で偶然、アメリカ馬の蹄鉄の打ち替えを依頼されて凄く緊張したのは懐かしい思い出です。当時の装蹄の比較を大げさにいえば、スポーツシューズVSわらじ。当分は外国馬に勝てないな、と思ったことも記憶しています。

　ジャパンカップの創設時の意義の一つが外国馬に追いつけ、追い越せ！現在、世界に誇れるまでとなった日本の競走馬のレベルはジャパンカップの歴史を抜きに語れないと思います。私の担当馬で勝ち馬はジャングルポケット、ディープインパクト、アドマイヤムーン、ウオッカ、ジェンティルドンナでそれらは時代の最強馬。今年、担当馬がいないのは寂しいですが3冠馬対決の好カードはすべての競馬関係者が固唾をのんで見届けることでしょう。

　来年の大舞台に担当馬を送り出すためにもまず2歳戦から。京都2歳Sのグロリアムンディはデビュー2戦目のここで重賞勝利を飾って不思議でない好素剤。