競馬ニュース
【西内荘コラム】装蹄師に必要不可欠な蹄刀
2020/10/31 18:25
装蹄師に必要不可欠な商売道具の「蹄刀」は蹄を削る大事な役割を担っています。ただ、蹄刀を造ってくれる職人さんも高齢化が進み、需要が追いつかないのが実情です。私も若い頃は蹄刀と、刀鍛冶のまね事で刀まで造ったことがありますが、重労働を知っているので後継者が育たない現状もなんとなく理解できます。そんな折、蹄鉄の最大手である株式会社タイワの早川専務が蹄刀を機械化した試作品の提供がありました。その出来栄えは見事!の一語。早川氏とは同い年で私は開業前からの付き合い。当時は関東圏の蹄鉄会社が席巻した時代で岐阜県関市にあるタイワの前身マコト工業の社名で技術者だった早川氏が陣頭指揮をとりその新参者の会社が大きく成長したのです。今や専務にまで出世。彼とは共同作業でやってくたので、蹄刀の試作品の出来栄えに「腕は衰えていないな」とイジっておきました。お互い年齢はいきましたが、これからも一緒に頑張り合う同士の間柄です。
さて、あすから1カ月ぶりに北海道へ出張。削蹄は汗をかくとはいえ、栗東のように半袖…で仕事ができる気温ではない。長袖を持参します。