競馬ニュース
【日本テレビ盃】ルメール「最後は疲れてしまいました」
2020/10/1 06:11
30日、船橋競馬場で行われた交流G2・日本テレビ盃は、5番人気に支持されたロードブレスが重賞初挑戦で見事に制した。人気馬が飛ばしていく中、それを見るように自分のペースでレースを進めての完勝。ダートで底をまだ見せることなく、新しいスター誕生の予感を感じさせる勝ちっぷりだった。
日本テレビ盃、レース後ジョッキーコメント
1着 ロードブレス
三浦皇成騎手
「嬉しいというよりは、スタッフの方々、調教師をはじめ馬主さん、そして私も一緒になって、この馬に何とか重賞を獲らせたいと思っていました。思った以上に早く、重賞初挑戦で勝つことができたのは何よりです。着実に力を付けていることに関して、勝つことよりも嬉しく思います。手綱を取らせてもらって3戦目ですが、競馬に行ってのセンスの高い馬で、精神的にも能力も含めて、このクラスでやれることは前走の時に感じていました。展開は決めずに、ゲートを出てからの流れを見て組み立てようと思いました。たまたま前3頭が飛ばす形になったので、それらを見ながら自分のリズムで行こうと思って乗っていました。手ごたえ自体は終始、どこからでも動ける感じはありました。前との兼ね合いというよりは、前を捕まえられるのは分かっていましたし、あとは追い出しのタイミングだけだと思っていました。思った以上に馬が反応してくれましたし、前走以上の成長がありました。私自身、こんなに早く重賞を獲れると思っていませんでしたし、底知れぬ成長力を感じます。今後も競馬に乗りながら良い面をどんどん伸ばしていければ良いと思います。大勢のお客さんの前でロードブレスの勝つ姿を生で見て欲しかったですが、コロナ禍でテレビでの応援の中、1人でも多くの方が喜んでいただけたら騎手として嬉しいです。この馬ともっと大きい所を狙っていきたいです」
奥村豊調教師
「ダートに転向してからの競馬内容は、それぞれ一戦一戦、課題を克服しながら、ここまで来られています。この馬のリズムを重視すれば良いパフォーマンスができるというのが、この馬の強みになっていくと思います。まだ精神的にも肉体的にも成長途中で、しっかり馬の状態を見極めてから次走は考えたいです。出来れば、ロードブレスでダートを背負える存在になればと思います。皆さん、今後も注目していただければと思います」
2着 デルマルーヴル
戸崎圭太騎手
「(久々にこの馬に騎乗して)しっかりした感じがありました。良い感じで走れて、終いも伸びていましたが、勝ち馬にセーフティーリードを取られてしまいました。久々の1800mで、忙しさもありました。それでも、力があることは証明できたと思います」
3着 ストライクイーグル
森泰斗騎手
「前が結構流れていましたからね。最後はいい脚でしたが、この馬にはもう少し距離が欲しいかも知れません。でも凄く良い馬ですし、この先また乗せて貰えることがあれば楽しみです」
4着 ミューチャリー
御神本訓史騎手
「勝つならついて行くしかない、と思いました。ただ、なし崩しに脚を使わされて、最後は地方の馬にも差されてしまいました。でも馬はちゃんと走ってくれました。チャンスはあると思います」
第4回東京競馬・第4回京都競馬・第4回新潟競馬における入場再開について
ルメール「最後は疲れてしまいました」
5着 アナザートゥルース
C.ルメール騎手
「今日は一生懸命走ってくれましたが、速いペースで、最後は疲れてしまいました」
高木登調教師
「前半が速すぎました。あの展開ではさすがに厳しいですね」
7着 ダノンファラオ
矢作芳人調教師
「あの展開で勝ち切る力はさすがにまだありません。厳しかったですね。でも競馬ですから仕方ありません。馬はこれからまた良くなると思います」
9着 サルサディオーネ
矢野貴之騎手
「流石にペースが速くなりました。2コーナーまで全速力で走ったような感じでした。その割にはよく辛抱してくれています。牝馬同士ならペースも違いますし、勿論やれると思います」
*千葉県競馬組合発表による
レース結果、詳細は下記のとおり。
30日、船橋競馬場で行われた11R・日本テレビ盃(Jpn2・3歳上オープン・ダ1800m)で5番人気、三浦皇成騎乗、ロードブレス(牡4・栗東・奥村豊)が快勝した。2馬身差の2着にデルマルーヴル(牡4・美浦・戸田博文)、3着にストライクイーグル(牡7・大井・藤田輝信)が入った。勝ちタイムは1:50.5(稍重)。
1番人気でC.ルメール騎乗、アナザートゥルース(せん6・美浦・高木登)は5着、2番人気で坂井瑠星騎乗、ダノンファラオ(牡3・栗東・矢作芳人)は7着敗退。
なお、4番のヒカリオーソは鼻出血は発症したため、競走中止となっている。
ダノンバラード産駒
5番人気に支持された三浦皇成騎乗、ロードブレスが重賞初挑戦で初重賞制覇を飾った。今年の1月からダート戦々に路線を切り替えてから快進撃の同馬が重賞まで一気に上り詰めた。この勝利でダートの成績は6戦5勝とまだまだ底を見せぬ走りで、ダートG1制覇も目前へと迫った。
ロードブレス 14戦6勝
(牡4・栗東・奥村豊)
父:ダノンバラード
母:ミステリューズ
母父:ナリタトップロード
馬主:ロードホースクラブ
生産者:市川牧場
【全着順】
1着 ロードブレス
2着 デルマルーヴル
3着 ストライクイーグル
4着 ミューチャリー
5着 アナザートゥルース
6着 アングライフェン
7着 ダノンファラオ
8着 ディアドムス
9着 サルサディオーネ
10着 コウエイワンマン
11着 デルグレネ
12着 グランドサッシュ
13着 キタノイットウセイ
(競走中止)ヒカリオーソ