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【西内荘コラム】ジェンティルドンナの娘がデビュー

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2020/9/12 17:11

 今週から秋競馬。コロナ禍の関係上、今年はスタッフに任せて一度も足を踏み入れることがなかった札幌競馬場は閉幕しているのに、明日はいつものように北海道へ飛びます。この時期になると2歳馬の7割近くは北海道の育成牧場から栗東・美浦の両トレセン近郊に移動。それに入れ替わって北海道では1歳馬が育成牧場に拠点を移します。今では広い放牧地を自由に駆け回り、牧草をおなかいっぱいに食べて基礎の馬体を作る人生(馬主)で一番楽しいひとときから、今度は基礎トレーニングと馴致(馬に鞭をつけまたがったりする初歩段階)に入るのです。

 それら1歳馬に対し装蹄師は蹄形の矯正から今度は蹄鉄を履かせる準備段階に進みます。私の場合、依頼を受けたオーナーに限ってですが、子馬がうまれた時から競走馬になり現役引退までの一貫した装蹄をかれこれ30年続けてきました。こういうサイクルを続ける装蹄師は他にいないと思いますが、馬にとってはベストのハズだから体の続く限り続けていくつもりです。とはいえ、オーナーからの依頼があってこそで、なくなれば終了ですけどね。

 先週も当コラムで挙げた担当馬が10勝もしてくれましt。さらに2歳馬重賞も新潟2歳S → 札幌2歳Sを勝など好調です。今週の新馬(土曜・中京4R)ではジェンティルドンナの娘ジェラルディーナが注目を集めそうです。母に似た装蹄の感触もあるのでどんな走りをするのか楽しみです。