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【西内荘コラム】ディープインパクトの命日

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2020/8/1 17:20

 7月30日はディープインパクトの命日で、昨年のことが思い出されます。あの日、新千歳空港で搭乗待ちをしている時に武豊くんから連絡をもらい、急遽夕方の便に変更して一緒に社台スタリオンに駆けつけ馬房で手をあわせたのです。当時のショックから、はや一年。相変わらずディープ産駒は活躍しており、この先も続くのでしょうが、今年に産まれた当歳は国内にはわずか数頭とのこと。なので、装蹄師の私が関わる実質のラストクロップが1歳馬だと思っています。いまだにディープを超える感触の馬に出会ったことがないのですが、そのことを強調できるのは自慢になってしまいますが、ディープを知る装蹄師が私だけだからです。

 さて、先週から関西圏の開催がなく栗東トレセンから向かえるのは新潟競馬のみ。影響は計り知れず、特に未勝利馬に酷で現実に直面しているのは「抹消」の二文字。例年であれば装蹄の際に「大好きなニンジンを食べられなくなるぞ」とハッパをかけ送り出すのですが、出走すらかなわないのは気の毒でなりません。