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【西内荘コラム】門限は21時

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2020/7/25 13:02

北海道シリーズも中盤にさしかかり函館から札幌に舞台は移ります。今年はオリンピック仕様で競馬の開催が組まれていたところにコロナ禍の影響で開催場所が二転三転し、現場も振り回され気味ですが、ここまで無事に競馬が行われていることに感謝。それでも札幌競馬場は馬房に空きがあるそうで、出走頭数も少なく頭数割れ…の心配も小耳にはさみます。”裏函(開催のない函館での調教)”を利用できないことが要因の一つで、函館にあって札幌にはないのがウッドチップ(木片)の馬場。今年は札幌と函館の往来を控えるためなので仕方ないとはいえ、故障のリスクを伴うのは事実です。

ウッドチップで調教できないとなると脚元への負担も大きくなるので装蹄師の技量も重要、腕の見せどころ。余談ですけど私が若かりし頃は、坂道もウッドチップもなく蹄鉄の素材は鉄。真っ赤に焼いて適合させる蹄鉄は調教専用で右回り・左回りのコースに仕様をあわせていたものです。現在は兼用蹄鉄なので若い装蹄師にはそんな経験も今昔物語、としか思えないでしょうね。

今週から3週間、関西圏の競馬がなく手持ち無沙汰なので、明日は札幌に立ち寄りますが、厩舎関係者の門限は午後9時。私も厳守します。