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【西内荘コラム】ダービーはディープボンドで
2020/5/31 07:48
今も昔もダービーは特別。そこに担当馬がいようものなら騎手、調教師、厩務員(持ち乗り助手も)ばかりか、裏方の装蹄師も同様で緊張感がハンパじゃありません。われわれでいえば装蹄後の歩様検査と状態を確認してやっと肩の荷がおりる感覚。私自身を振り返ると全盛期に6~7頭ほど担当馬のいる時期がいい例で、出走馬が1頭いるだけでも体力と気力が消耗するのにその数ではいかに若かった当時でもヘロヘロの疲労感。G1の中でもやはりダービーは特別だと当時が懐かしくあります。
今年、唯一の担当馬はディープボンド。トモ(後肢)が緩くて成長待ちだった馬が皐月賞後に急激に上昇カーブを描いたのを実感できていたので、京都新聞杯の結果にある意味で納得。ダービーへむけて…ですが、さらに上昇気配!であることを正直に申し上げておきます。ますますトモが強化された感があるので、1ミリだけトーシューズ(スパイク)を履かせて、雨が降ってもいいように施しました。とはいっても本格化は秋以降でしょうし、この先に何度も楽しませてくれる素材だと約束しておきます。今年はコントレイルという怪物がいますが、ディープボンドも同馬主(前田晋二氏)が所有。横綱の土俵入りには太刀持ちが欠かせないじゃないですか。なのでディープボンドには太刀持ちの役割?オッと思わせるシーンを演出してもらいたい、と願っています。