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【かしわ記念】ルメール「深い砂に脚を取られ…」レース後ジョッキーコメント

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2020/5/6 07:25

(C)千葉県競馬組合

 5日、船橋競馬場で行われた交流G1・かしわ記念は、6番人気に支持されたワイドファラオが並居る強豪を撃破して逃げ切りを決めた。1番人気に支持されたモズアスコットは見せ場なく6着に敗れた。またこのレースのファンファーレは、テレワーク演奏という形で、市立船橋高校吹奏楽部による演奏が行われた。

かしわ記念、レース後ジョッキーコメント
1着 ワイドファラオ
福永祐一騎手
「一番枠が当たっていましたので、メンバー見ても強力な先行馬は他に見当たらなかったので、スタートだけは気を付けて、良いスタートをきって先手を取るっていう、まずはスタートに集中していました。返し馬の感触も非常に良かったですし、スタートが非常に速い馬なので、速いが故にちょっと脚を滑らせやすいところもあるので、地方競馬で走った時にはそういった面も見られましたので、そこだけ気を付けて行けば、後は逃げ馬なので、周りの動向にけっこう左右されてしまうので自分のペースで行ければ、チャンスは十分にあるんじゃないかなと思っていました。向こう正面に入ってから2番手の馬からのプレッシャーが無かったので、3コーナーまでになるべく脚を溜めておきたいなと、そこまで周りからプレッシャーをかけられなければ、行けるんじゃないかなと思っていたんですけど、本当にイメージしていた通りの、こうなってくれたらいいなっていう形になってくれました。3コーナーまで楽に行けましたので、そこからは少し促して行って後ろを待たずに自分のペースで上がっていったんですけど、長く良い脚を使える馬なので早めにスパートはかけたんですけど、3コーナーから4コーナーにかけての加速力というか、非常に馬が気持ちよさそうに走っていたので、これは良いなと。僕自身も非常に気持ち良かったんですけど、これなら行けるんじゃないかなと思いながらコーナー回っていました。今日は本当に馬と一緒に気持ちの良い走りが出来て、G1タイトルを取ることが出来て非常に嬉しく思います。今もそうなんですけれども、お客さんがいない競馬場っていうのは非常に寂しくていつまで経っても慣れるものではないです。しかしながらこういった状況の中、地方・中央問わず競馬を続けさせてもらってるっていうことに皆日々感謝して、一生懸命この競馬を続けていけるように頑張っていますので、また沢山のお客さんの前でレースを出来る日を楽しみに頑張っていきたいなと思います。また今後ともよろしくお願いします」

2着 ケイティブレイブ
長岡禎仁騎手
「前回マイル戦を使って、今日も同じようにリズム良く競馬ができました。道中はロス無く内を回れましたし、終いもしっかり伸びています。瀧本オーナーや杉山調教師、杉山厩舎の皆様には、こういう舞台に立たせて頂いた事を感謝しています。勝って恩返しをしたかったのですが、勝てなかった事が残念です」

3着 サンライズノヴァ
武豊騎手
「スタートのタイミングは良かったのですが、躓いてしまい後ろからのポジションになってしまいました。馬場も乾いていて、空回りしていました」

4着 アルクトス
田辺裕信騎手
「前回は自分の判断で主張して行きましたが、今日はゲートを出た感じで運びました。スローペースで、自分も楽でしたが、逃げた馬にも楽になってしまいました。自分の競馬はできたと思います」

5着 ルヴァンスレーヴ
M.デムーロ騎手
「スタートは良くて、行きっぷりも良く、レース全体としてはうまくいきました。ただ1年5ヶ月ぶりということで、4コーナーではバテていました。馬の状態はすごく良かったですし、走りも良かったので、次は楽しみです」

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ルメール「ブレーキを…」

6着 モズアスコット
C.ルメール騎手
「スタート直後に躓いてしまいましたが、すぐにリカバリーしてポジションは取れました。ただ、初めての地方競馬場ということで、4つのコーナーや深い砂に脚を取られ、3コーナーから4コーナーでは頭を上げてブレーキをかけてしまいました。今回は彼にとっても良い経験になったと思います」

7着 ナンヨーオボロヅキ
有年淳騎手
「一線級が揃っていましたし、途中まではついて行けましたが、ペースが上がった時について行けませんでした。ただ、地元の牝馬重賞を使っていけば、チャンスはあると思います」

(提供・千葉競馬組合)

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 5日、船橋競馬場で行われた11R・かしわ記念(Jpn1・4歳上オープン・ダ1600m)で6番人気、福永祐一騎乗、ワイドファラオ(牡4・栗東・角居勝彦)が快勝した。2馬身差の2着にケイティブレイブ(牡7・栗東・杉山晴紀)、3着にサンライズノヴァ(牡6・栗東・音無秀孝)が入った。勝ちタイムは1:38.6(良)。

 1番人気でC.ルメール騎乗、モズアスコット(牡6・栗東・矢作芳人)は6着、2番人気でM.デムーロ騎乗、ルヴァンスレーヴ(牡5・美浦・萩原清)は5着敗退。

JRA勢の中では最低人気

(C)千葉県競馬組合

 並居る強豪を退けて、6番人気に支持されたワイドファラオがまんまと逃げ切りを決めた。レースではスタートからあっさりと先手を奪い隊列を引っ張る形に。勝負どころでもフェブラリーステークスを制したモズアスコット、長期休養明けでダートチャンピオンのルヴァンスレーヴ、交流重賞常連のケイティブレイブやサンライズノヴァなど、G1勝ち馬が全く詰めてくることが出来ず、直線では悠々2馬身差をつけてゴール。嬉しい交流G1初制覇となった。

ワイドファラオ 12戦4勝
(牡4・栗東・角居勝彦)
父:ヘニーヒューズ
母:ワイドサファイア
母父:アグネスタキオン
馬主:幅田昌伸
生産者:フジワラファーム

【全着順】
1着 ワイドファラオ
2着 ケイティブレイブ
3着 サンライズノヴァ
4着 アルクトス
5着 ルヴァンスレーヴ
6着 モズアスコット
7着 ナンヨーオボロヅキ