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【西内荘コラム】愛する街、小倉へ

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2020/1/25 12:30

 早速、愛する街・小倉に行ってきました。仕事ではなくプライベートで競馬終わりの日曜夜に小倉入り。独特の空気感がある小倉を懐かしく感じる理由は一つ。私が装蹄師になり初の滞在出張が小倉だったからです。当時、昭和48年はまだ本州から九州をつなぐ高速道路と新幹線も通っていない時代。それほど不便なのに間違いなく今より小倉の街はにぎわっていました。蹄鉄の変還でいうなら素材が今と違って鉄、だった時代。真っ赤に焼けた蹄鉄を馬の蹄に押し当てて適合する焼き付け作業があってモクモクと立ち上がる煙を全身に浴びるので何ともいえないニオイがこびりつきます。

 そうだ、話は脱線しますが、どんなニオイかを説明しましょう。私の装蹄学校時代、馬事公苑の実習後、バス車中の体験談。乗り込んできた女子高生は鼻をつまむや「クサイ。これなんのニオイ」「火葬場のニオイ?」と素直すぎる感想。すぐさま女子高生の視線が私に目を向けられるものだから恥ずかしくなって赤面するばかりでした。確かにカルシウムの多い蹄が焼け焦げるニオイは…大変でした。

 話を元に戻して、そうした嫌がられた教訓をもとに、装蹄師となった私は繁華街へ繰り出す際は風呂で体を洗って繰り出したものです。なので私は小倉の飲食時はせっけんの甘い香りがしていたハズ。