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【西内荘コラム】中山金杯はタニノフランケル

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2020/1/5 10:54

 新年あけましておめでとうございます。令和になって初の元旦は除夜の鐘とともに近郊の建部大社から石山寺へと初詣のハシゴ。そのあとは寝正月、で例年通りの過ごし方でした。休みは元旦のみで二日から仕事し、きょうからは明け2歳の装蹄のため北海道へ出張です。

 昨年はディープインパクトが亡くなる悲しい出来事がありました。あの馬の装蹄の感触は私だけしか知らないのは自慢であり誇りでもあります。ディープの現役引退後も200頭ほど新馬の出会いはありますが、ディープで感じた未体験の感触を伝えるほどの出会いはなかなかお目にかかれません。

 わたしも装蹄師になってキャリア45年。開業して33年だからすっかり古株です。その間に70頭以上のG1馬を担当しましたが、いまだにディープを理想と掲げ、あの感覚を再び味わいたい、と夢を抱きつつ日々、装蹄しています。

 いま北海道にいる明け2歳馬で「ひょっとしてこれは…」と感じさせる馬がいるのですが、とはいってもディープの、この時期を私も知らないので、語るには時期尚早、栗東に入厩してからの楽しみです。さて、当コラムも19年目を迎えました。スターホースとの出会いをこうして原稿に書いたので初夢を現実のものとしたいものです。

 中山金杯はタニノフランケルが担当馬。