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【西内荘コラム】GⅠ・130勝にあと1

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2019/11/9 12:04

 やりました!JBCクラシックで担当馬のチュウワウィザードが写真判定の大接戦を制してG1ゲット。先月の南部杯のサンライズノヴァに続き、地方のG1で朗報が届いています。この2頭はいずれもトゥシューズ(スパイク)使用。スパイク、と聞くと、皆さんは芝のレースで効果を発揮するイメージでしょうが、ダートの本場アメリカではダートのみ過度なスバイクを履かせているのですよ。

 トゥシューズを履かせるかどうか、の最終判断は調教師にあります。今回のチュウワウィザードに関しては成長とともにトモ(後肢)に力がついてきたことから陣営に勧め快諾を得たことで実現。トゥシューズを履かせる効果をあえていわせてもらうと、ハナ差の攻防をモノにしたのは相当数にあります。わたしがお世話になった先代の浅見匡一先生に「勝負のハナ差は大事だ」と教わった言葉はいまも大切にしています。効果大なら全馬にスパイクを履かせれば…と思われるでしょうが、そこは安直な考え。個々に違う走法やパワーに蹄鉄をあわせるのであって、例えばディープインパクトのようなグリップ力の強すぎる馬には逆効果が生じることもあるのです。そんな訳で装蹄師の醍醐味は大レースに出走する馬の蹄鉄を選択する時に強く感じます。それとひそかな楽しみはあと1、で担当馬のGⅠ勝利が130勝に届くので、今年中に…と意気込んでいます。