週初めの蒸し暑さから一転、ここ数日は秋の気配になり競馬ではトライアルの季節だと実感させてくれます。そんな中、北海道の牧場で1歳馬に初めて蹄鉄を履かせてきました。まだ2歳馬の中にも後肢の蹄鉄を履いていない馬までいるのに、ちょっと早すぎるのでは…と思われるでしょうが、私の場合は1歳馬に履かせるのが年々、早くなっています。かれこれ北海道に通い出して25年が経過。馬の成長度合いも早くなり、それに応じて蹄の矯正も急がないと手遅れになることがあるからです。とはいえ1歳馬すべてではなく、今回の出張で蹄鉄を履かせたのは裸足より矯正を急いだ方がいい馬を限定としたものです。

　今夏、ディープインパクトが急逝したことで、現役時代を知る私にも今週、来週とTVの取材要請が舞い込んでいます。数多くのG1馬を担当してきましたが、ディープはすべてにおいて規格外です。

　秋華賞TRのローズSはあのジェンティルドンナの初子モアナアネラが重賞に挑戦します。成長が遅かったので、人間でいうとまだ女子高生のような感じですが、素質は血統でわかる通り一級品。本番の権利をとってくれることを願っています。