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【西内荘コラム】タニノフランケルに変化

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2019/7/7 10:30

 苦笑いするしかないアクシデントに見舞われました。先週は北海道の牧場を回って当歳馬のチェックから休養馬の装蹄と駆け回っていましたが、3日間のうちの日曜日を棒に振ってしまいました。理由は懸念されていた大阪サミットの警備の影響でもなければ、全国各地が大雨に見舞われた梅雨前線の影響でもなく、単なる飛行機のトラブル。搭乗した便は出発地の伊丹空港に舞い戻ってきたので空港の景色にタメ息をつくしかなし。もちろん乗客の中には不満そうにする人もいましたが、乗り物の場合は安全第一。こんな場合、一度大きく息を吸い込んで思考を切り替えて、遠回りとなる時間を楽しむくらいの余裕はもちたいですね。

 そんな訳で往路に時間は費やしましたが、北海道では約1000キロを走破してまで巡った牧場では短期間に成長した仔馬に目を細めっぱなし。ふと思いました。装蹄師として最前線である栗東トレセンの仕事に加えて、厳しい勝負の場に挑む前の無邪気な姿を肌で感じることができるのは、なんとも役得か…と。

 さて、天候や馬場の影響を受けやすい中京競馬場。今週の重賞はプロキオンSで担当馬はサンライズノヴァ、キングズガード、アードラーで、いずれもすこぶる調子がいいです。福島の七夕賞はタニノフランケルでイメージ的には重厚な印象が強いと思われますが、ここにきてイイ意味で軽さが加わった感。母ウオッカの血統で初の重賞を勝ってほしいものです。