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【宝塚記念】矢作師「コックスプレートも招待を戴いた」リスグラシュー秋は海外を視野

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2019/6/23 22:10

(C)Yushi Machida

 23日、阪神競馬場で行われたG1・宝塚記念は、唯一の牝馬リスグラシューが強豪牡馬をなぎ倒して堂々の勝利。2度の香港遠征を経てよりパワーアップし嬉しい2つ目のG1タイトルを手にした。

1着 リスグラシュー
矢作芳人調教師
「ビックリするぐらいに強かったなと思っています。誰も2番手に行くとは思わなかったと思いますし、僕も昨日から見ていて内が残っているのでそれは嫌だなということの指示はしたんですけれども、ハナ行けとか2番手行けとか言ってませんので、彼の好判断です。1コーナーはハラハラしていましたね。ちょっと引っかかっているかなと思いましたし、持って行かれているのかなというところもありました。2コーナー回りきって折り合っていると思ったので、あのペースであれば先行有利だなという風に考えていました。僕としてはキセキが相手だと思っていたので、前は捉えられるんではないかと思っていました。香港を2回経験したことで、馬が非常に力強くなっていましたね。今回状態も良かったんですけれども、状態が良いというよりは、よく海外遠征帰りはあんまりよくないって言われるんですけれども、逆にそれが糧になっているな思いました。疲れを残さないことの方を重点を置いて考えていたんですけれども、そういう心配をしなくてもいいぐらい、馬が元気だったし、力強くなっていましたね。

(宝塚記念でのパフォーマンスは秋にも繋がっていきそうですよね?)
間違いないと思います。

(秋のプランは?)
ブリーダーズカップであれば、フィリーズ&メアターフだと思っていたんですけれども、この強さ見たらターフを考えてもいいかなというふうに思っていますし、コックスプレートの方も招待いただいて、直線が短い競馬場ですので、こういう競馬が出来るのであればボーナスも大きいですし、コックスプレートもあり。その辺はオーナーサイドと相談していきたいと思うんですけど、いずれにしても海外に挑戦することになるのではないかと考えています。

(強化していきたいイメージはありますか?)
無事に元気でいてくれればそれでいいんです。

(春のグランプリ初制覇については?)
グランプリ初制覇というよりは出走自体が初めてだったので、本当にファン投票という重みを自分はすごく感じる調教師ですし、本当に嬉しいですね。調教師としてというよりは、競馬を見ている一人として感動しました、今日のレースは。本当に強かったと思います。皆さん応援ありがとうございました」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 23日、阪神競馬場で行われた11R・宝塚記念(G1・3歳上オープン・芝2200m)で3番人気、D.レーン騎乗、リスグラシュー(牝5・栗東・矢作芳人)が快勝した。3馬身差の2着に1番人気のキセキ(牡5・栗東・角居勝彦)、3着にスワーヴリチャード(牡5・栗東・庄野靖志)が入った。勝ちタイムは2:10.8(良)。

 2番人気でC.ルメール騎乗、レイデオロ(牡5・美浦・藤沢和雄)は、5着敗退。

【宝塚記念】レーン「仕上がりが最高」リスグラシューが牡馬を圧倒

ハーツクライ産駒 リスグラシュー

 ダミアン・レーンがリスグラシューを勝利に導いた。大外枠から勢いよく先行し2番手をキープ。ややかかり気味のようにも見えたがガッチリキープし、逃げるキセキをマークした。前半を60秒ちょうどでレースは流れ、大きな動きもなくそのままの隊列で直線に向くと、あっという間に先頭に立ち後続を突き放した。終わってみれば3馬身差の楽勝で強豪牡馬をまとめてなぎ倒した。

リスグラシュー 20戦5勝
(牝5・栗東・矢作芳人)
父:ハーツクライ
母:リリサイド
母父:American Post
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム

【全着順】
1着 リスグラシュー
2着 キセキ
3着 スワーヴリチャード
4着 アルアイン
5着 レイデオロ
6着 ノーブルマーズ
7着 スティッフェリオ
8着 クリンチャー
9着 エタリオウ
10着 ショウナンバッハ
11着 マカヒキ
12着 タツゴウゲキ