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【西内荘コラム】これ以上高速馬場になると…
2019/6/8 16:47
上半期のG1はまだ宝塚記念が残されていますが、栗東トレセンの景色が明らかに変わるのは安田記念が終わった翌週からです。理由は明白。函館競馬に備えて馬運車が行き交い、馬と人が移動し始めることから厩舎にも空き馬房が増えてきます。同時に前週まであったG1戦線の熱気のようなものが消えていきます。気象的には近畿地方がまもなく梅雨入りしますが、競馬には梅雨シーズンを飛ばしてか?安田記念が終われば”夏競馬”の空気感がどこかしこに漂うものです。西内装蹄所からもスタッフを函館に常駐させてスタンバイはOKです。
そのG1の締めとなった安田記念は音無厩舎のインディチャンプが勝利。当日、東京競馬場で同馬を担当する腕利き厩務員である内徳さんとしばらく雑談しましたが、有力馬であれ常にリラックスした風情が腕利きといわれるゆえんでしょうか。
それにしてもこの開催の東京競馬場は異常なまでに高速決着が多い傾向。内枠が有利で、先行位置を占めると上位着順にきやすくなります。レースの妙味が半減する…との声があがるのは事実。馬場造園課の技術向上で芝は整備されクッションの利いた馬場とは認めますが、ただこれ以上の高速馬場になると脚元が心配になります。