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【安田記念レース回顧】マイルを中心に使われ大一番で力を発揮したインディチャンプ

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2019/6/3 00:51

 福永祐一騎手と6戦連続のコンビで、マイル戦は8戦目。前走こそ馬券圏外の4着に敗れたが福永騎手とはこのレースまで5戦3勝、2着1回とほぼパーフェクトな結果を出していた。2月の東京新聞杯では1分31秒9と高速決着、今回と同コースで予行演習もバッチリ、枠順も好枠を引き、メンバーの中でも1、2を争う適性の高さだったように思う。


2019年の安田記念(JRA公式YouTubeより)

 レース後のパドックで行われたレース回顧で福永騎手は、「スタートがあんまり良くなかったけどリカバリーが良かった」とゲートを出た瞬間を振り返っていた。続けて「一番いいとこに入れた。馬場も止まらない傾向があった」と前を意識した完璧な立ち回りが勝利を呼び込んだ。

 アーモンドアイ、ダノンプレミアムの人気2頭は、スタートで揃って挟まれるハプニングに巻き込まれ、結果的にこのレースの展開を大きく左右する場面となった。

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武豊「内にヨレて…」

大外枠から内によれてしまったロジクライの鞍上武豊騎手は、「スタートして一歩目は真っすぐに出ましたが、物見をして内にヨレて3~4頭に迷惑をかけてしまいました。申し訳ないです」と反省の弁。馬が突然大きくヨレるという突発的なアクシデントだったが、むしろ武豊騎手でなければ、もっと大きなアクシデントになっていた可能性もある。

残念ではあったがこれも競馬。レースは生き物で、いつこのようなアクシデントをそれぞれが受けるかわからない。厳しい展開の中、アーモンドアイは3着に敗れたが、ラスト猛然と追い込み、負けて強しの競馬で現役最強馬の意地は見せた。