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【西内荘コラム】昭和開業の装蹄師

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2019/4/13 13:50

新しい元号となる令和、が発表されてからTV番組も「平成最後の…」というフレーズで平成に起きた出来事の特集を組んでいますが、そういうのを見ると新旧の移ろいを実感します。さすがにもう大正生まれの人物にお会いすることはなくなりましたが、昭和ですらこれからは2代前の元号になるのだから年月を感じずにはいられません。というのも関西所属の装蹄師の世界に目をやると、昭和の時代に開業した装蹄師は実のところ私のみです。これってちょっと意外じゃないですか?ということで昭和→平成→令和と三代の元号で開業している唯一の老舗の装蹄所になります。少し前にこんなことがありました。装蹄師会から功労賞授与するという話をいただいたのですが、こういうのは年功序列ですからね。まだまだ若いつもり?なので、これで3度目の辞退をさせてもらいました。円熟の時期はまだ先にある、と信じてこれからもがんばります。

さて、G1シーズンながら皐月賞に担当馬は残念ながらいません。海外G1制覇した馬(アーモンドアイ)や、皐月賞で有力馬(サートゥルナーリア)の母親として取り上げられるフサイチパンドラやシーザリオなどの現役時代の装蹄をしていたのでうれしい半面、いちまつの寂しさを感じております。