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【桜花賞レース回顧】長くいい脚を引き出したルメール騎手
2019/4/7 17:05
グランアレグリアのスピードの違いが際立ち、桜花賞レコードのおまけまで付いて見事な走りを見せつける形となった。
はっきりとした逃げ馬もおらず、思ったよりペースも落ち着いたのか、前後半の落差2.7秒、47.7-45.0スローペース。後方各馬にほぼ出番は無く、人気のダノンファンタジー、クロノジェネシスも口を割るような格好で折り合いを欠いていた。3コーナー手前ではビーチサンバが一気にポジションを上げる動きを見せ、後方にいてはノーチャンスであったであろう様相が伺える場面もあった。
2019年の桜花賞(JRA公式YouTubeより)
その中でグランアレグリアは絶好位から早め早めの競馬で、ラスト3ハロン目では最速の10.8を計測で突き放して長い脚を使う展開に持ち込み、レースプランは恐らくどのような形になったとしても、早め先頭を描いていたのだろう。ラスト3ハロンが10.8-11.0-11.5のラップで推移し、この時計で上がられては前半のペースも加味すると、4コーナーの時点でほぼ決着はついた格好となった。
やはりルメール騎手は朝日杯と同じ轍を踏むことは無く、気持ちよくスピードを生かした競馬を演出するあたりは流石の一言に尽きる。1番人気のダノンファンタジーは前走までとは全く走りが異なり、スムーズな競馬とは言い難いレース運びが最後まで響いた格好となった。ラストは止まってしまったが早め先頭の勝ち馬に食らいついて行き、勝ちにこだわった意地は見せた。