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武豊騎手 的場文男騎手がトークセッション!武豊「出口とかに入ろうとする(笑)」

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2019/2/17 21:20

17日、東京競馬場で行われた、G1・フェブラリーステークスをインティで制した武豊騎手が、ゲストとして来場した大井の帝王・的場文男騎手と競馬終了後のパドックでトークセッションを行い、フェブラリーステークスを振り返った。競馬界のレジェンドが揃ってのトークセッションに会場は大いに盛り上がりを見せた。

フェブラリーステークス レース回顧
【スタートの時はどうだったんでしょう?】
武豊:スタートも無難に出てくれましたし、5番のサクセスエナジーがいくと思っていたら行かなかったので、それだったらもう行こうと思って。でも良いリズムで馬が走ってくれました。

【2番手にはサンライズソア、そして行くと思ったでサクセスエナジーが3番手になっていますね】
武豊:前半の3ハロンを35秒台では必ず走らせたいと思っていたので、ちょうどいいなと思いました。

【時計を持っているわけではないので、その体感・体内時計というのはやっぱりすごいですよね】
武豊:長年乗ってますもんね、我々ね。
的場:豊さんは気持ちよくね、フェブラリーステークスにしてはすごいスローだなと、これならいけるなという気持ちはあったと思いますよ。

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武豊「出口とかに入ろうとする(笑)」

【4コーナーのカーブをまわってここからまたぐぅーと引き離す、これがインティの強さ】
武豊:残り400でペースアップして。ちょっとこの辺ね、まだ一頭だとフラフラ走るので、出口とかに入ろうとするんですよ(笑)そういうところあるので、ラチに付けれなかったんですよ。この辺はもう止めようとしているので。

【的場さんが貯金があったもんねと小さな声でおっしゃってましたけど、その貯金をつくるというのもジョッキーの腕ですよね】
的場:十分に4コーナーまわる時に貯金がありましたからね。バッって引き離しましたからね。あぁもう勝ったなという感じでした。

【まだ気性に若いところがあって?】
武豊:返し馬も止まらなかったですし、ゴールして返ってくる時も止まらなくて、手を上げられなかったです。片手になれなくて。大変な馬です(笑)

【裏を返せばまだまだ奥が深い、まだまだ伸びしろがあると】
武豊:去年の7月に初めて乗せてもらって、まだ500万クラスの平場のレースだったんですけど、そこから乗る度に馬が強くなって、遂にここまできたかなという感じです。

【武豊騎手にとってはこれがフェブラリーステークス5勝目。2003年のゴールドアリュール、2006年のカネヒキリ、2008年のヴァーミリアン、2015年のコパノリッキー、そして今年のインティと。ダート競馬の面白さというのは】
武豊:今言った馬の名前を聞いてもらっても分かるように、本当に名馬という名馬ばかり乗せてもらってきて、海外も一緒に行った馬たちもいますし、なかなか日本でJRAでダートのG1というのは2つしかないので、勝つのが難しいんですよね。なので、今日インティが勝てて良かったと思いますし、インティも過去のそういう名馬たちに引けを取らないくらいの馬になってくれると僕は期待しているので。

【インティが7連勝でG1制覇ということで本当に強い馬だなと思ったんですが、今日対戦が叶わなかったルヴァンスレーヴという馬もダートの王者としていますけども、その対戦も今後あると思うのですが?】
武豊:ないことを願います(笑󠄀) まぁどこかでぶつかるでしょうね。インティも大井で走ることもあると思いますし、的場さんとぶつかることもありますね(笑)

【でもそこも負けられない?】
武豊:いつも勝ちたいとは思っていますけど、大先輩ですしね。そんな簡単には勝たせてくれないですよ。

【的場騎手は(武豊騎手の)週末だけで4000勝ってすごいよなぁと言っていましたが】
的場:舞台が違いますからね。僕の記録よりも全然。中央の4000勝は全然すごいですよ。

【武豊騎手、最後にファンの皆さまに一言いただけますか】
今年最初のG1レース勝てて本当に嬉しいです。この後も頑張っていきますので応援してください。今日はありがとうございました。

レース結果、詳細は下記のとおり。

17日、東京競馬場で行われた11R・フェブラリーステークス(G1・4歳上オープン・ダ1600m)で1番人気、武豊騎乗、インティ(牡5・栗東・野中賢二)が快勝した。クビ差の2着に2番人気のゴールドドリーム(牡6・栗東・平田修)、3着にユラノト(牡5・栗東・松田国英)が入った。勝ちタイムは1:35.6(良)。

破竹の7連勝でダート新王者誕生

完璧なレース運びだった。インティはスタートから先手を主張し武豊騎手がマイペースに持ち込む。前後半を48.0-47.6、3角から11.6-11.4-12.4と最後こそやや止まったが4角からペースアップ、後続を突き放してセーフティリードを奪うと最後に伸びてきたゴールドドリームを完封。武騎手自身「強い馬は絶対来るので、それまでにセーフティリードをと思っていた」とレースを振り返ったように、計算通りの騎乗で最後にお釣りをしっかり残す結果となった。インティ自身は7連勝ととどまることを知らず、どこまでこの連勝記録が伸びるのか期待がかかる。

インティ 8戦7勝
(牡5・栗東・野中賢二)
父:ケイムホーム
母:キティ
母父:Northern Afleet
馬主:武田茂男
生産者:山下恭茂

【全着順】
1着 インティ
2着 ゴールドドリーム
3着 ユラノト
4着 モーニン
5着 コパノキッキング
6着 サンライズソア
7着 サンライズノヴァ
8着 サクセスエナジー
9着 ワンダーリーデル
10着 オメガパフューム
11着 クインズサターン
12着 ノボバカラ
13着 ノンコノユメ
14着 メイショウウタゲ

※主催者発表のものと照らし合わせください