競馬コラム
【武豊日記】大きな楽しみができました
2023/1/26 20:20
阪神タイガースからポスティングシステムでアスレチックスに入団して、流暢な英語でのスピーチがカッコよかった藤浪晋太郎投手とは親交があり、この機会にお祝いを述べさせてください。
晋太郎は28歳。ボクが日本を離れてアメリカ西海岸に渡ったの30歳で、正直、1年でも2年でも早く来ていれば良かったと思ったこともありましたから、彼は本当にいいタイミングで夢をかなえたと思います。複数の球団が興味を示した事実が彼のポテンシャルの高さを物語っていますし、きっと通用すると信じています。
アスレチックスは西海岸のオークランドが本拠地。米国競馬の祭典と呼ばれる「ブリーダーズカップ」(11月3、4日)の開催地が、今年は同じ西海岸のサンタアニタ競馬場ということで、ボクらの約束ができました。メジャーリーグはワールドシリーズの真っ最中の頃。アスレチックスがワールドシリーズに出場していれば時間を割いて観戦したいし、オフシーズンになっていたとしても、「帰国しないで待っています。サンタアニタ競馬場に応援に行きますよ」と、晋太郎はそう言ってくれたのです。大きな楽しみができました。
4400勝まであと一つ
さて、競馬の話に移ります。土曜日に4399勝をあげたあと、足踏みをしてしまったのが先週。減りはしないタイプの記録なので気持ちで焦るつもりはありませんが、記念のセレモニーを用意してくださっている方々のご苦労を想像すると、さっさと区切りをつけたいなと思うわけです。
今週末は土日とも東京で騎乗する予定。土曜日は白富士Sのドーブネ、日曜日は根岸Sのヘリオスと、メーンに楽しみな馬がスタンバイしてくれています。東京競馬場は、空気が澄みきっているときに1コーナー方向のはるか先に富士山が見えることがあります。レース名で思い出した景色を、前に誰も走っていないゴールで見ることができたらうれしいですね。
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