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【秋華賞レース回顧】前半57.8秒の激流でレコード決着…モンローウォークの強さ、負けて強しのギャラボーグ

レース回顧

2026/10/19 17:21

秋華賞・モンローウォークとギャラボーグ

 前半1000m57.8秒。しかも、そこからペースはほとんど緩まなかった。

 10月18日、京都競馬場で行われた秋華賞(G1・芝2000m)は、モンローウォークが無傷の5連勝でG1初制覇を飾った。勝ち時計1分56秒1は、2015年のミッキークイーンが記録した1分56秒9を0.8秒更新するレースレコード。単勝1.3倍の圧倒的な支持に応えたが、ラップを振り返ると、その強さとともに2着ギャラボーグの走りも際立っていた。

 レースはテイエムアイランがハナを切り、ナイスプレーアスクが2番手。前半600m35.0秒、1000m通過57.8秒と速い流れになった。

 さらに注目したいのが、その後のラップだ。1000mから1600mまで11.6-11.3-11.4秒と、600mを34.3秒で通過。1600m通過は1分32秒1で、残り400mになってようやく12.0-12.0秒と減速した。

 2024年の秋華賞は前半1000m57.1秒と今年より速かったが、1600m通過は1分32秒6。今年はそこからさらに0.5秒速い。2024年は大逃げによるラップだったため単純比較はできないものの、今年は中盤も速いペースが続いたことが分かる。

 結果的に逃げたテイエムアイランは14着、2番手のナイスプレーアスクは16着。前で競馬をした馬には厳しい展開だった。

モンローウォークはなぜ勝てたのか?2コーナーで外へ出せたことが鍵

秋華賞・モンローウォークと戸崎圭太騎手

 その流れを5番手で追走していたのがモンローウォークだ。

 戸崎圭太騎手が勝因の一つとして挙げたのは、2コーナーで外へ持ち出せたこと。先行争いに加わらず、前を見る位置で運びながら、外へ進路を確保できたことが大きかった。

 道中は5番手をキープし、4コーナーでは4番手。直線では先に抜け出したギャラボーグを追いかけ、ゴール前でクビ差捕らえた。上がり3ハロンは34.5秒。レース全体の上がり35.4秒を0.9秒上回った。

 ポイントは、先頭集団が速いラップを刻む中、無理に前を追いかけなかったことだろう。5番手とはいえ、逃げ馬と同じペースで走っていたわけではない。先頭から一定の距離を置いて運べたことが、最後の伸びにつながった可能性がある。

 それでも、好位から上がり34.5秒を使って差し切った内容は強い。速い流れへの対応力に加え、長く脚を使える持続力も備えている。

 無敗の5連勝でG1馬となり、今後は古馬との対戦が楽しみになる。今回の内容からは2000m前後の中距離路線での活躍が考えられる。ただし、古馬の一線級との力関係や、さらに距離が延びた場合の適性については、今後のレースで見極めたい。

最も厳しい競馬をしたギャラボーグ、クビ差の2着は高評価

秋華賞・モンローウォークとギャラボーグ

 勝ち馬と同じくらい、いや、レース内容だけならそれ以上に評価したくなるのがギャラボーグだ。

 1コーナー3番手から、2コーナー以降は2番手を追走。逃げ馬が刻む速いラップを間近で受けながら、直線では先頭に立った。

 前半1000m57.8秒という流れに加え、中盤もペースが落ちなかった。こうした展開では前にいる馬ほど余力を失いやすい。実際に逃げ馬は14着、先行したナイスプレーアスクは16着と大きく失速している。

 その中でギャラボーグは最後まで踏ん張り、モンローウォークにクビ差だけ差されて2着。上がり35.2秒という数字以上に、内容を評価したい。

 もちろん、逃げ馬とギャラボーグがまったく同じ負荷を受けたわけではない。それでも、上位馬の中では最も厳しい位置で競馬をしていたと考えられる。

 勝ったモンローウォークは5番手から上がり34.5秒。一方のギャラボーグは、より前で速い流れを受け止めながら35.2秒で粘った。単純な上がりの比較では見えてこない強さがある。

 展開や位置取りが違えば、勝ち馬との差も変わっていたかもしれない。今回の2着は、勝ち馬との能力差をそのまま示すものではなさそうだ。

ドリームコアはサウスポー? マスターソアラは距離が長かったか

秋華賞・ドリームコアとC.ルメール騎手

 3着ドリームコアは、1コーナー15番手から4コーナー11番手まで進出。上がり34.0秒で追い上げたが、前の2頭には届かなかった。

 右回りでは依然として勝ち星がなく、左回りの方が力を発揮しやすい可能性はある。ただ、今回は後方からの競馬で、4コーナーでも11番手。速い流れで前が苦しくなったとはいえ、上位2頭との差を詰め切れなかった。右回りだけを敗因とするのは難しく、位置取りの差も大きかった。

 武豊騎手との新コンビで臨んだマスターソアラは8着。スタートのタイミングが合わなかったものの、すぐに立て直して中団の内へ。ロスなく立ち回り、直線では上がり34.9秒を記録したが、上位争いには加われなかった。

 今回のように道中から速いラップが続く2000m戦では、距離が少し長かった可能性も考えられる。ただし、初めてのG1でキャリアもまだ4戦。今回だけで距離適性を判断するのは早い。

 武豊騎手も「今日は前に行った勝ち馬が強かったです。でもまだ4戦目だしこれからの馬。来年は楽しみですね」と振り返っていた。

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