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【装蹄師・西内荘コラム】菊花賞の季節に思うことと北海道への装蹄旅

カリスマ装蹄師・西内荘コラム

2025/10/25 09:00

 季節の変わり目というには極端な温度差で、日本の四季は二季になってしまうのかと思うほどです。夏と冬だけでは情緒がありませんけどね。競馬で秋の風物詩といえば、やはり菊花賞のイメージがあります。菊花賞は担当した馬が9回勝っている、相性の良いレースなのですが、残念ながら今年は出走する担当馬がいません。

 昨日までに今週の出走馬の装蹄は終えたので、京都競馬場ではなく、すでに冬となった北海道に行って、2年後の菊花賞を勝てるかもしれない1歳馬の装蹄をしてきます。今でこそ週末は自由に移動できますが、35年前まではJRAで当日に現地(競馬場)へ行き、レース前に「勝負蹄鉄」に打ち替え、レース後に「調教蹄鉄」に戻すという作業がありました。

 馬も興奮している中での作業は危険極まりないものでしたが、欧米化の流れで兼用蹄鉄が普及し、ずいぶんと負担が軽くなりました。こうして北海道に通えるようになったのも、その頃からです。

 最初は社台グループの照哉社長に声をかけていただき、ゲストハウスに泊まり込みで装蹄をさせていただいたことが始まりでした。その後、馬主連合会の谷水会長のカントリー牧場の頃からは、産まれたばかりの当歳馬の削蹄も行うようになり、会長が引退されてからはスマートやルクスの装蹄に尽力しています。北海道に通えるというのは装蹄の醍醐味であり、装蹄師冥利に尽きますね。

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タガノマカシヤは素軽さが増す

 土曜の北國新聞杯・タガノマカシヤは、装蹄時の落ち着きと素軽さが増し、蹄もしっかりしてきた感触があります。今度こそ結果を出してくれるでしょう。また、長岡京ステークスのスマートワイスも大人になった印象で、精神的にも成長を感じます。前走のような大敗はないと思います。

●10月25日(土)
・京都
1R エコロガルダ
2R ゴールデンスラム
7R ポイントネモ
  アークドール
  ゴルデールスカー
9R タガノマカシヤ
10R スマートワイス
12R マイネルフルムーン

・新潟
5R ルクルス

●10月26日(日)
・京都
3R パーヴォ
6R テイエムパイロット

・新潟
6R ワンウェイトゥヘル

以上、装蹄から感じた好感触馬です。

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