惜しい競馬が続いています。先週も自分の中では自信があったマジックサンズにオーサムリザルトまで負けてしまい、ちょっと落ち込んでいます。競走馬を扱う仕事は、レースでは一喜一憂の日々ですが、急な病気で亡くなったりもします。ちょっとしたケガをした馬がいて脚元だったので、何か装蹄で治療できることはないかと駆けつけたときにはもう手遅れだったようで、あっという間に感染症から蹄葉炎を発症して安楽死となりました。

　無事に競馬を全うできるようにとの思いで装蹄師を続けているのですが、競走馬診療所、厩舎スタッフの懸命の努力もむなしくお線香をあげ手を合わせてきました。こんな仕事を半世紀も続けていますが、身についたのは前を向くことですかね。それに、北海道では馬インフルが流行っていて、十勝地方には行かないでほしいとJRA装蹄室から通達があり自重。私から感染でもしたら大変なことですから。

【武豊日記】ボクにとっては救世主みたいな馬