60歳になってもジョッキー

　初めて乗ったときから能力の高い馬だなと感じていましたが、そこからどんどん強くなっていったのがドウデュースの本当のすごさでした。稀有な名馬の主戦騎手を務めることができたのは、ボクが50代に入ってからでしたから、振り返れば本当に幸せでした。時間にすれば３年半ぐらいでしたが、騎手として本当にやりがいを感じました。スピード、スタミナ、成長力。どれを取っても頭抜けたものを持っていますから、種牡馬としての前途も洋々としています。松島オーナーと、ドウデュースの子でダービーを狙う約束をしましたから、60歳になってもジョッキーを続けているのも確定です(笑)。

　授賞式は、ボクの特別賞の分もありました。そのインタビューで今年の目標を尋ねられて、思わず「騎乗停止にならないことですかね」と答えてしまいましたが、それはタイミング的にそういう思考になっていたとお察しください。ご承知のように、ボクは２週間の騎乗停止中。今週末までお休みをいただいて、次週の京都からまた動き出します。